私のお客様でもそうですが、最近ディジョンへ個人で出かける人が増えてきたので少し旅のヒントをご案内。まず、大事なのはディジョンへ行くTGV発着駅、パリ・リヨン駅はパリにある他の主要TGV駅同様かなり広いです。メトロ駅の乗り換えの簡単さには比にならない広さ。ですから、駅に着いてすぐにTGVにポンと乗れるとは思わないで下さい。構内を走り回る時間を考えても最低20分前には駅に入るようにしておいた方が良いでしょう。
TGVの出発プラットホームが駅中央の電光掲示板や数箇所ある入り口の所に吊るされているTVサイズのスクリーンに掲示されるのは出発20分前になってからです。出発はDEPARTです。このスクリーンには終点、TGVの番号、出発予定時間、プラットホームの番号です。ここで要注意なのはディジョン行きのTGVは必ずしもディジョン行きと掲示されてはいません。多くがBESANCON、 ZURICH 、LAUSANNEになっています。それはディジョンを経由してその先の町が終点である事が多いからです。だから自分のチケットとTGVの番号を確認する必要があります。
また要注意の2点目は、このTGVの番号です。TGVの終点がディジョンである場合、車両は8両編成である事が多く、スクリーンにはTGV7657のように番号が1便のみですが、これがディジョン経由で他の町が終点の場合になると16車両編成ということがあり、そのときはスクリーンに2つの便が掲示され、時間とプラットホームの番号が同じなのでこれは何という事にななり易いのですが、これは16編成であり、デイジョンで切り離されるという事に気づいてください。乗り間違えるとディジョンより先まで行っちゃいます。16編成に当たったとき私は泣きたくなります。それもぎりぎりの時間に駅に着いたときは特に。乗車車両がホームの入り口からかなり遠い所にありそこまでの疾走が大変です。
3点目は、プラットフォームの番号。これはAやZなどのアルファベットと数字があります。アルファベットのホームはおの駅の中央にあるのですぐに見つかりますが、番号のホームは駅を正面にして左の奥、それも駅を半分横断してあちらのホームへ移動しなければなりません。この間歩くこと5分近く。パリ・リヨン駅にメトロやバスで来たとき、入り口からは見えにくい場所にあるこの番号のホームを探すのに皆さん苦労しているみたい。
夢路とみこ
[315]フルヴィエール聖堂
私がリヨンとパリが似ているとよく思う理由のひとつにこの聖堂があります。ここへ行くには旧市街のサンジャン教会傍にあるフニキュレールというケーブルカーにのって丘の上に行きます。ここまでだとモンマルトルのアンヴェ~ルからやっぱりここもこれにに乗って丘の上まで行くから同じなのですが、リヨンの場合は上に行くのに2つの路線があり、ひとつはこの聖堂の前まで、もうひとつは別の場所に行くので間違えないように。
ずっとその昔、ローザンヌに住んでいたころ、レマン湖湖畔に行くのに駅付近のケーブルカー乗り場からこれに乗って下っていったものです。不思議なことに20年まえは将来またこれを身近に感じる生活の場所に住むとは全く思わなかったのですが、ご縁なんでしょうかね。
この聖堂はその歴史は古く、中を見学すると日本語を話される神父様がいるのでびっくり。何度かお目にかかり行くたびに「よかったらこれを読んでください」と冊子みたいなものを下さるのですが、神父様がいかにして日本語を学ばれたのか、日本語を話せるならリヨンの聖堂よりもパリのサクレクール聖堂にいたほうが良いのではないか、と思ってます。
聖堂の歴史や建築について何度かうちの船のガイドの説明を受けて、かつては通訳をしてたのですが全く忘れちゃいましたね。しかし、ここからの眺めは素晴らしいこと、夜になるとイルミネーションでこの聖堂がカラフルになること、そこばっかりは覚えています。ここからリヨン全景が見えるのですが、オペラ座のトースター、クレディリヨネのえんぴつ、ソーヌとローヌの中州などコンパクトになっているので写真スポットとしては完璧。
中世のペストの時代にはリヨン市民の病院として、第1,2の二つの大きな大戦の時代には市民が最初に救助を求めて逃げ込んだ場所、それがこの聖堂のようです。また聖堂の近くにはローマ時代の遺跡であるローマ劇場跡があり、今も夏になると野外劇が公演されるそうです。
まずは聖堂の見学、そのあと劇場の見学をしながら旧市街に向かって歩いて降りて行くことをお勧めします。夏ならばとっても快適な散歩になるし、またこの坂道沿いにはたくさんの昔風の家屋がありメルヘンチックです。
こちらもご参考にどうぞ
http://blogs.yahoo.co.jp/beaucaillou7/51366375.html
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