パリにはパラスホテルと呼ばれる超高級ホテルが幾つかあり、ミッシュランの3つ星レストランが入っているところも多い。お泊りにも3つ星にも最近ではもう縁のない私がこの手の場所に出入りする理由は「サロン・ド・テ」つまり「お茶をするため」
ルーブル美術館、ジュー・ド・ポーム美術館、オーランジュリー美術館にも近いので、美術館巡りの後に立ち寄ってもらいたいサロン・ド・テのひとつはここ。
ムーリスのメインダイニングはミッシュランの3つ星で、その隣に「ダリ」というカジュアルなダイニングがあります。こちらは星なし。でも、ムーリスの中のレストランですからね、やはりここの料理の総指揮は3つ星シェフのヤニック・アレノ氏によるものだそうです。メインダイニングでの食事はまったく行ったことがないですが、ここのダリのアフタヌーン・ティーは好きでときどき行きます。そのメニューはこちら(PDF)をご参考にどうぞ。
ここがそれをやっているという事はホテルのサイトを見ないと分からないくらいに控えめな情報です。雑誌なんかに取り上げてもらったり、大々的な宣伝をすれば良いのに、今、ホテル業界はみなさん集客で大変なのですから。でもそうしないのはホテル側の意思なのかもしれません。一回掲載されると色々な人が押しかけてきてホテルの雰囲気が崩れる恐れがあるからでしょうか。やっぱりこのレベルとなると宿泊客もシックだから気を使わなければと思い、アフタヌーン・ティー程度にドレスアップして出かけたら浮いちゃいました。いかにもおのぼりさん丸出しになってしまいました。
さりげなくテーブルにお部屋のキーを置いていた宿泊客はカジュアルだけどセンスのあるお洋服。でも、あんた本当にムーリスの客?と言いたくなるようなくたびれたジーンズとTシャツ、それもブランド物でさえもない、か、或いはあなた様は成金様ですねと言いたくなるような方もちらほらと。でもこれだけ様々な人を見かけても、サロンの広々さが混雑感を感じさせず、静かです。
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夢路とみこ
[251]ルーブルを走る(1)
ギリシアの女性文化大臣が以前ルーブルを皮肉って「フランスはそろそろ所蔵物をそれぞれの持ち主に返してもらいたいものですね」だったかな、そんな事を言ってたのを覚えています。確かに。。。。早く返した方がいいんじゃない、ここは広すぎて、展示物が多すぎて空飛ぶカーペットがないと一日では全部は見切れない。でも、旅行者は1日だってここで過ごす時間もない人が多いから「どこでもドア」的な見学を数時間でしなければなりませんのよ!
この巨大美術館を攻略するにはどこから入るかが後の時間配分に大きく影響します。写真的にはやっぱりピラミッドの入り口。でもここが一番並ぶ。その次はリヴォリ通りのカルーセル口、ショッピング好きの人が一緒の時はここは危ない。素敵なお店が続くので入り口まで徒歩1,2分が1時間以上かかりますよ。比較的空いているのは、見つけ難いからじゃないかと思うのが、ライオン門。ライオンは確かにあるけど場所が分かり難い。
ここはカルーセル門まで行き、門を正面にとって左手にあるルーブルの翼の方へゆくと狛犬のようなライオンが2対いるから分かりますが、でも、いつもメトロの出口に近い、というかメトロに直結しているカルーセル口を使用。買い物の虫がうずくのでここを歩くときはいつも薄目にして見ないように、まっすぐ入り口だけを見るようにして。その他ここの入り口のメリットは、すぐ側が観光局なのでその他の観光情報は集めやすいし、それにすぐ側にはフードコートがありちょっとしたセルフのレストラン街です。ルーブルの中のレストランが満席なら選択肢の多いこのフードコートを利用してからルーブルに戻る。スターバックスやその他の軽食カフェもこの入り口から入るとあるので人との待ち合わせにはかなり便利です。
ピラミッドの入り口はかなり並びますが、カルーセル口はそうでもないみたい。入り口に辿り着く前に入館券の自動販売機があるのでそこで混雑を解除する、合理的ですね。でも毎月第一日曜日は国立美術館はすべて無料なので、この日に差し掛かるような事があれば入り口は問わずに込むので相当の覚悟を。また、付近にあるオランジュリーはいつも混むのでやっぱりミュゼパスの効果が発揮できるでしょう。このパスは美術館か観光局のみで販売しているのとムーラン・ルージュなどのディナーショーなどの予約も観光局はやってくれるのでこれが側というのは便利極まりないですね。
夢路とみこ
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