ブルゴーニュ大公の街、ディジョンからバスで南に下る事20分くらいでフランス有数の高級ワインを産み出す銘醸街道の入り口、マルサネー村に着きます。この街道はこの先、ロマネ・コンティやクロ・ド・ヴージョなどの高級赤ワイン、ムルソー、シャサーーニュ・モンラッシェなどの高級白ワインの村へと続きますが、マルサネー村を除いてこの街道沿いのゼワインでAOCを持っている村はありません。
フランスのロゼワインと言うとすぐ浮かぶのがアンジュ地方のロゼ・ダンジューか南仏のロゼ。どちらも軽めだからあまり食事に合わせてという事よりもガブ飲みするのが合っている気がします。でも南仏のあの湿気、フランスでもせみがいるのはプロヴァンス地方だけです。夏に行くとせみの鳴き声がうるさく、日本の夏を感じさせます。また同じ位に汗をかきます。だから良く冷えたプロヴァンスのロゼをきゅっと飲むと本当にすっきり爽快になります。あの爽快さは多分日本で男の人がビールジョッキでぐあーとビールを飲み、プハーと言うのに通ずるものがあると思います。
[044]ニームの休日 その1
南仏プロヴァンス=古代ローマ遺跡のみと私は考えていたけれどニームに来てびっくり。遺跡はもちろんのことルネサンス様式のフォンテーヌ庭園があり、ジェームス・ディーンやマリリン・モンローの写真と一緒にデニムジーンズの歴史が見れて色取り取りの町。
駅から20分程歩けば旧市街。まずは古代闘技場が見えます。道路に面しているために排気ガスで黒ずみがいっぱい。可哀相。その周辺はカフェとホテル街。そのカフェがまた古き良きパリスタイルで南仏のパリと呼ばれるエクス・アン・プロヴァンスのそれと良い勝負。私が訪れたのは10月下旬なのに日中の気温が 20度以上、夜でも15度はあるから夜でも「テラスでご飯」の光景はこの時期のディジョンでは全く考えられないから早速私も。
写真を撮るならばカフェと闘技場を一緒に入れた構図で是非。味わいのある写真に仕上ります。旧市街は小さいので徒歩散策がベスト。大通り以外なら歩行者天国も多いです。旧市街と言っても建物の上層を見てやっと「ああ旧市街なんだ、ここは」と思い出す位に道に面する店舗は現代的なファッションブティークやお土産屋さんばかりです。