最近ディジョンに面白いものが出来た。それはCafe Polyglotteカフェ・ポリグロット(マルチリンガルカフェ)。世界各国から留学生が集まる学園都市のディジョンに相応しく「外国語を話しながらお友達になりましょう」というもの。これはパリなどの大都市は既に盛んでそれが流れてきたというもの。私はこれを密かにバベルカフェと名付けています。
ここ、ディジョンにキャンパスを置くブルゴーニュ大学は昔から本科への留学生が多く、また大学の付属語学学校は各国の大学とも提携しているので様々な現役大学生がいます。キャンパスのはずれにある国際学生寮は外国人で溢れているけれどなかなかこれが語学学習には繋がらない。だって自分と似たり寄ったりのレベルの人との会話に制限されるから学ぶことに限度がある。また、大学の本科には英語を始めとして色々な言語の学科があり、日本語学科だってあるけれど本科の学生が履修する場はやはり限定されていました。そんな中、点在する語学学習者を集合させた場所がこれ。
[117]レンヌの見処、味処
ブルターニュは秘境らしい、でもそれは多分、大西洋に面したフィニステールの方を意味するのでしょう。そんなことも知らず「秘境、秘境」と日本の屋久島みたいなものを頭に描いてレンヌに来たからちょっとがっくり。到着したのはディジョンよりもはるか都会でメトロと市内バスが網羅する学園都市がそこに。ここは観光で来るよりも留学などの長期滞在の方が合っている気がした。長く住めば住むほどその良さがにじみ出るような味わいのある町のような気がした。
市内にレンヌ大学がありキャンパスが2つ、日本からの留学生も多いと聞く。1967年レンヌと仙台市が姉妹都市提携しているというのが理由なのかもね。キャンパスの近くに2週間から滞在可の家具付アパートがあるのもさすが学園都市らしい。また市内にはレンタル自転車があって短期の語学留学でも快適なジモティ暮らしが出来そう。
町中には運河が流れ船もちらほらと係留していています。フランスはガリア時代にローマ軍が物資運輸のために運河の基礎を作りそこから都市が繁栄したと聞いていますが、現代にも残るそれを見るたびにこの国の偉大な歴史を感じます。
観光スポット代表のタボール庭園はバラ園が有名らしいけどバラの開花の季節以外はただの広い庭。今の季節はチューリップが綺麗でした。横浜で毎年開催されるチューリップ祭りの方が種類いっぱいあるかな、とも思いきや。でも散歩には格好の庭園ですし、昼寝にはもってこいでした。