[225]パリの夜をチャリで爆走

旅行好きであちらこちら行く、特に田舎などへも行く私だから人は私を自動車免許保持者と思っているようで。でも未だに無免許、どころかハンドルさえ握った経験はたったの1回。10メートル走って死ぬほど怖い思いをしてから、もう二度と触らないと決めた。自慢じゃないけど、テキサスにいた頃なんてキャンパスから一番近い一般食品を扱うスーパーまでは10マイル(16キロ)、デイリークィーンのアイスクリームパーラーの兄ちゃんに惚れた時期は、ほぼ毎日この10キロを彼見たさに10段変速のチャリで往復したものです。ディジョンにいた頃は葡萄畑の中やワイナリーに行くのにチャリで通いました。それだけチャリファンで慣れています。
フランス人の運転の粗さは有名。ニュースで自動車事故現場を見るとそれはまるでブルトーザーで踏み潰したかの如くの破損。フランス人はもしかして皆さん無免許?と思いたくなる。でも、それを上回る運転マナーの悪さはパリがトップクラスなのかもしれない。パリの人は交通標識が読めるのだろうかと道を歩いていて思う。だからパリではもうチャリに乗れない、寂しい、チャリ好きだし、私にとってはBMWであり、ベンツであるのに。
そんな私の不平不満はサイクリングツアーで解消。私が知っている限りパリには2種類のサイクリングツアーがある。英語とフランス語のガイド。私はいつも英語版に参加する。英語のツアー、ファットタイヤバイクツアーはアメリカ人ガイドが引率で一グループ15人程度。午前と夜と2回あり、それぞれコースが違うから両方参加しても十分に楽しい。夜のコースはサイクリングにバトームーシュでのセーヌ川クルーズがあり、船内でワインの飲み会もある。参加者は自由におつまみを持参しても構わない。
このツアーに参加していつも思うこと。アメリカ人はパーティアニマルで楽しい空間を創造する天才である。彼らの無邪気なアホさと止まらないジョークが大好きで面白い。コンコルド広場を集団横断する時、私達は大声で吠えながら走る、最高!観光名所に差し掛かるときそのガイドは、教科書を棒読みするような内容でなくいつもウィットに飛んでいる。ツアーは毎日催行され、予約不要、エッフェル塔南口に午前11時、午後7時に集合するのみ。
このツアーはパリのみならず、ベルリン、バルセロナでもやっているらしい。
http://www.fattirebiketours.com/
夢路とみこ