エスカルゴは大公時代から美食として知られフランス高級食材のひとつ。その食べ方も地方様々で、バターとパセリの詰め物をするのがこの地方。「最初に食べた人は偉い!」とどっかのガイド本に書いてあったけどこの勇気者は大公就き「黄金の羊毛騎士団、トワゾンドール」の一人だったのか。でもそれを言うならば日本で「さざえ」を最初に食べた人も偉いはず。
エスカルゴは「ブルゴーニュ」の名物であってディジョン特産ではありません。似たような名前の「ディゴワン」がお祭りを仕切っています。エスカルゴ好きの私はお祭りを知ってエスカルゴにローラーブレードを付けた勢いで村へと。祭りは8月の第一週末、土曜日の夕方から始まり夜には付近の運河橋辺りで花火が揚げられ飲めや歌えや踊れやです。メインイベントの「有料試食会」は土曜日の夜と日曜日は12時から。日曜日にこの村へ行くには、パレ・ル・モニアルからバス11時26分発ディゴワン駅着11時41分、片道2.30ユーロを利用すべし。駅から祭り会場(Salle de Fete)までは徒歩5分。帰りは電車、ディゴワン駅15時23分発、パレ・ル・モニアル15時33分着
[161]丘に上がった河童たち
今年も無事にクルーズシーズンを迎えた。この冬あんまり寒いから運河の氷が溶けなかったらどうしよう、船内改装工事終了が間に合わなかったらどうしようとハラハラさせられる事もあったけれどでもこれで一安心。冬の間、アルプスのスキーリゾートで働いてたり、アフリカやアジアに数ヶ月バックパック旅行をしていたクルーたちが元気に戻って来た。でも、全員が戻ってきた訳じゃない。中には去年を最後に丘に上がった者も。
以前にも紹介しましたがクルーは3月から11月までの9ヶ月間ずっと船で共同生活します。日本のユニットバス位の広さしかないクルーキャビンで彼らは寝起きし、乗客の入れ替えとなる週末の24時間だけが事実上のオフ。毎日移動しているから仕事を終わった後にちょっとお稽古事なんてのはない。船内にはTVも無ければ、ネットサーフするにも回線が不安定すぎる。乗客にとって僅か1週間の「離れ小島」状態でも彼らにはそれがワンシーズン。