ディジョンとボーヌの間にちょこんと位置するニュイ・サン・ジョルジュは二つの有名観光都市の間に挟まれる、銘醸街道沿いのチャーミングな町。 TRANSCOバスでもSNCFの電車でも行ける便利な町。この町を有名にしているのはワインというよりもカシス。リキュールとして日本でももう御馴染みかな。このカシス、飲んでも美味しいがその葉っぱに巧妙あり。何とその昔はマスタード同様に薬品だったとか。カシスの葉にマスタードを塗り湿布すればダブル効果とか。そのカシス、12月が収穫期。カシスの畑はニュイの葡萄畑の裏山にあり、マイナス気温の中の収穫は辛い。
[141]銘醸街道カーブ巡り(1)
秋から来年の春にかけて船のシーズンが終わると私の仕事も少しは余裕が出てきて週末も自分の為の時間が出来ます。冬の楽しみはワイン祭り、友人達とテーブルを囲んでワインを思う存分楽しむこと。この時とばかり張り切ってワインの買出しに出かける。造り手もこの時期は忙しくないから喜んで迎えてくれる。
ディジョンからバスでも行けるFIXIN(フィッサン)村はジュヴレイ・シャンベルタンの手前の村。ここには日曜日でも見学試飲が可能なワイナリーがあり格好の週末カーブ巡りとなります。私の愛用しているワインのミッシュラン本みたいなアシェットのワインガイドにも紹介されているジョリエ・ペール・エ・フィスのカーブは圧巻です。この村のプルミエ・クリュの畑でも、このワイナリーが独占で作っているクロ・ド・ラ・ペリエールは最高と記述されているけど、この記述は嘘でなかった。私はソムリエでないし、ワイン専門家でもないから味については人それぞれの好みもあるだろうからここで薀蓄を言いませんが、わざわざブルゴーニュまでワインを飲みに来たならここへ寄ってよ!と一言言いたい。