ニースは町そのものが広く観光すべきところが多過ぎて1,2泊の滞在で鷲ノ巣村巡りもやろうという大急ぎの旅には向かない様です。地中海性気質に倣ってやっぱり3,4泊を目安にファニエンテ(伊語でのんびりというらしい)して下さい。
ニース発のヴァンス行きバスならばヴァンスもサン・ポールもカーニュ・シュール・メールにも行けます。同じルート上にありますが、1日で3村を回るのは大変。
まずはヴァンスへどうぞ。マティスのロザリオ礼拝堂はバス停から歩くこと15分。高級住宅地が建ち並ぶところにポツンとありますが、さすがマティスがこの地を選んだというだけあって地中海が綺麗に見えるし、周辺には芸術家も多く住んでいるようです。所々に「絵画教室」の看板やアトリエが見え、製作途中の作品が窓越しに見えたりもしました。
[056]鷲ノ巣村めぐり その1
カンヌから行く鷲ノ巣村はビオット。国鉄BIOT駅からバスで登る事10分。途中車窓から上を見上げると「鷲ノ巣」ぶりがはっきりとします。でもバスの速度が速すぎて中々シャッターチャンスが掴めないのが残念。
レイモン・ペイネという画家を知っていますか?みつはしちかこの「チッチとサリー」の様な絵柄を描くイラストレーターです。(もちろんペイネの方が古株)彼の美術館はアンティーブにありファンなら立ち寄りたい町ですが、ビオットの観光局の中に何故かしらペイネ作品のギャラリーがあります。こんなところで再びペイネ作品にお目に掛かれるとは嬉しい驚き。ペイネがビオットをテーマに描いた作品のコレクションが展示されています。これだけでもビオットに来た甲斐がありと思いました。
ガイド本によるとビオットはガラス細工の町とあり、それは本当なのですが、とてもふらりと立ち寄ってお土産に買うという代物ではなく、かなりの芸術品揃い、つまりお高い。欲しいものはたくさんありました。VISAを始めとしてJCBも使用可というところから日本人観光客も多いのでしょう。でもみんな買うのかな?