[029a]五体満足
乙武洋匡(おとたけひろただ)氏の「五体不満足」という本がベストセラーになっているそうです。五体満足という語句にひっかけてのこのタイトルはなかなか強烈ですね。今日はこの「五体」についての話を少し・・・
お腹に赤ちゃんが宿ると一様に願う親心。それは「五体満足」。この場合五体というのは人として身体に欠陥なく生まれてきてきてほしいという意味ですね。本来の意味は頭部を含めた胴体に2本の腕、2本の足が揃っているという意味らしいですが、指や目、鼻などの部位すべてを含んだものをさすのが普通です。
中国では陰陽五行論というのがあって、すべてのものを「五」に関連してわける理論があります。「五味」「五穀」「五色」「五臓」など。でも、この「五体」と言ういい方は五行論ではしないようです。「五体」は日本独自のものかもしれません。
五行論で考えるなら、「五体」とは「頭」「胸」「腹」「手肢」「脚」と分けるのが正論でしょう。乙武氏の言うように四体まで不足しているのなら、五行論では生きては行けないと思います。手足は「手肢」「脚」の「二体」と考えれば残る「三体」でなんとか生命保持はできると思います。
先日近所のコンビニで身障者仕様のクルマを見ました。ニッサンプリメーラの新車です。中を覗いてみたら、ハイテク満載で、おー!と唸ってしまいました。全部手元で操作できる。これは凄い。多分日産の特殊車両を作るオーテックバージョンだと思いますが、値段は安くないと思いました。(300万はするだろう)私は身障者ではないですが、こういう手元ですべて操作できるにクルマはほしいと思ってしまいました。普通の人は乗ってはいけないのかな?
思うに、こういうクルマに乗れる人は恵まれているのでは?ということ。まさかただでくれるわけも無いし。新車でなくてもいいから、こういう車を大量に生産して、なるべく多くの身障者の方に利用してもらう行政はいかがでしょうか?