[1300]ロコモティブシンドローム

2014年9月19日

帯状疱疹で皮膚科に通っているとき、待合室の壁に「ロコモティブシンドローム」のポスターが貼ってありました。

なに??機関車症候群とな?

蒸気機関車(Steam Locomotive =略してSL)やロコモーション(リトル・エヴァ/ロコ – モーション(1962)The Loco – Motion )になじみのある世代としては、機関車症候群ってなんぞや?と思ったものです。

でも、このロコモティブシンドロームは機関車とは関係なく、運動器症候群の略とのことでした。

超高齢化社会を控えて直面するのは老人介護です。意識はしっかりしていても体の運動器が故障して動けなくなる。これを運動器症候群=ロコモティブシンドローム(locomotive syndrome)といいます。要介護になるリスクを回避する啓蒙策として2007年に日本整形外科学会が提唱しました。

私的にも帯状疱疹がやっと直ったと思ったら、なんか右膝が痛い。違和感がある。靴下を履くときにひざを突くとなんとなく痛い。階段を降りるときに、右足から降りる。和式便所でしゃがめない。

これらの症状をあわせると、変形ひざ関節症の疑いがあるのですが、これもロコモティブシンドロームの一症状です。

原因としては運動器自体の疾患、加齢に伴う運動器の変形、骨粗鬆症に伴う骨の劣化、体力の衰えによる筋力低下、脳や耳が司るバランス能力低下など。私自身も温存している脊柱管狭窄症も原因の一つです。

加齢による身体機能の衰えは避けて通ることができません。もし痛みが出ている部分があるのであれば早めに整形外科などの専門医にかかって痛みの原因を取り去りましょう。

特に痛みがないのであれば筋力を向上させる運動などを行い、状態が進行しないようにします。加齢による運動機能の低下による転倒などは命に関わることがあります。元気に動ける「健康寿命」を延ばすためには40代からロコモティブシンドロームを理解し早期に対策をしていくことが重要なのですね。

《ロコモチェック》

・片脚立ちで靴下が履けない
・家のなかでつまずいたり滑ったりする
・階段を上るのに手すりが必要である
・横断歩道を青信号で渡りきれない
・15分くらい続けて歩けない
・2kg程度(1リットルの牛乳パック2個程度)の買い物で持ち帰りが困難
・家のやや重い仕事(掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど)が困難

この中の一つでも当てはまる場合はロコモの可能性がるとされます。アナタはいかがでしょうか?