[1297]帯状疱疹
59歳にして帯状疱疹(たいじょうほうしん)を患いました。そのメモです。
帯状疱疹は子供のころにかかった水疱瘡のウイルスが神経細胞に潜伏し、免疫力や体力・気力が落ちてくる高齢になって再び暴れだす病気です。神経に沿って帯状に疱疹と鈍痛が出ることから帯状疱疹。
過去罹った水疱瘡のウイルスが原因なので、水疱瘡にかかってない人はなりません。また、高齢者に多い、いわゆる老人病とのことですが周辺を調べると若い人も発病するようです。
さらに、水疱瘡も一回きりの感染症で、この帯状疱疹も一回きり。とのことですが、何度も発病する人もいるようで一概に言えないところがあります。珍しい病気でもなく、聞いてみると周囲に罹患経験者はいっぱいいました。
さて、私が罹患したのは3月25日あたり。当初腕が上がらず、腕から肩にかけて鈍痛。以前整形外科で指摘された頚椎ヘルニアから来ているのかな、と思い、通勤途中の整形外科にかかったのです。
そこでレントゲンを撮り診断はやはり頚椎ヘルニアからだろうということでした。そしてそのときにもらった貼り薬を貼ろうと自宅で裸になってびっくり。手首から肩にかけて腕の外側に帯状の疱疹。これが噂の帯状疱疹か。
初期は微熱が出て、気力が落ち、脇のリンパが腫れて痛くなるのですが、それを整形外科医には伝えたものの帯状疱疹の診断はされませんでした。
翌日、近くの皮膚科に行ったら、間違いなく帯状疱疹だとの診断。その皮膚科の先生曰く「整形外科で見つからなかったのが不思議。視診すれば一目瞭然なのに」と。科にもよると思いますが最近は視診・触診をしない医師が増えているようです。
帯状疱疹はウイルスの仕業なので油断はできません。放置しておくと一生付き合う痛みになりますので初期治療が大事です。通った皮膚科でも毎回抗ウイルスの注射をしました。あとは飲み薬、塗り薬での対処療法です。
疱疹のかさぶたが取れるまで2ヶ月かかりました。当初の鈍痛は治まったものの、表面的なピリピリした痛みは2ヶ月半経った今でもあります。
病院も町の皮膚科から大病院に代わり、受診する科も皮膚科から麻酔科(ペインクリニック)に代わりましたが「問題なし」ということで通院も完了しました。今では薬も飲んでいません。帯状疱疹は精神ががっくり来たときに出ます。皆様もお気をつけください。
《帯状疱疹まとめ》
- 神経に沿って痛みと疱疹が出る
- 痛みのほか微熱、脱力感、リンパの腫れがある
- ウイルス原因なので必ず皮膚科の医師にかかる
- 患部を温めると痛みが和らぐ
- ただしホッカイロは低温やけどを誘発するので使用しない
- 痛いので気力失せるが、運動は良い
- 寝ているのはだめ、起きて活動する
- 風呂、温泉で温めるのは良い
- 食事は蛋白質を多く摂り、甘いものは控える
- 完治するまで処方された薬は飲む
《余談》
今回すごいなと思ったのは皮膚科という診療科目。皮膚に現れる症状だけで内臓の疾患まで見極める深く広い能力が医師に求められます。今回かかった先生も移動には電動シニアカーを使うほどの高齢な先生でしたが、その経験値はものすごいと思いました。後に行った大病院でもこの先生の初期処方は正しいとのことでした。
2013.09.25追記
巨人軍・阿部選手も帯状疱疹になったようです。
(セ・リーグ、巨人4-7広島、21回戦、巨人12勝7敗2分、21日、東京ドーム)巨人・阿部慎之助捕手(34)が21日の広島戦の開始直前に背中の違和感を訴えた。試合を欠場し、都内の病院で検査を受け、右脇腹から背中にかけての「帯状疱疹(ほうしん)」と診断された。