[059a]みのもんたの「ゲリラでいこう!」
文化放送のセイヤングが始まるのが深夜0:30。3:00に終り「歌うヘッドライト」というトラックドライバー向けの番組がそれに続く。実は私はこの番組のファンでもあった。終わるのは朝5時。一体いつ寝ていたのだろう?若いって凄い!
セイヤングが始まる前、午後11:30から始まる15分番組があった。短いけど毎日の番組だ。これが「ゲリラでいこう」という番組。みのもんたの何気ないトーク番組だけどネタはくだらないものが多かった。けど私には面白かった。その日のネタを覚えていって、翌日学校でそのまんま口調で披露した。一部の学友には受けた。大勢の学友は冷ややかに見ていた。みのもんた一人では間が持たないので、同僚のアナウンサーや効果の人、構成作家の人まで出演した。絵本や作家で有名な落合恵子も当時アナウンサーでよく番組に借り出されていた。でもあまり機嫌は良くなかった。みのもんたと落合恵子は仲が良くなかったと私はみている。
つまらない番組だったので、スポンサーが途中で降りた。みのもんたはショックだったろう。スポンサー無しで番組は続けられた。このままでは打ち切りだなと確信した頃、スポンサーがついた。「パイロット提供。。。」この言葉を聞いたとき、私は小躍りした。「やった!スポンサーがついたぞ!」
パイロットといえばキャップのない万年筆「パイロットキャップレス」で一世風靡したがその後は鳴かず飛ばず。起死回生をかけてパイロット万年筆は社名をパイロットに変え、大橋巨泉をCMキャラクターに起用。大橋巨泉はあの「はっぱふみふみ」でパイロットを生き返らせた。
話を元に戻す。「ゲリラでいこう」はみのもんたの原点である。このとるに足らない15分番組で彼はぶっつけ本番トークと演出力を身につけたのである。当時番組に借り出された、効果の玉井さん、構成作家の松本醇さんはお元気だろうか?