[084]サウスポー

今号は「読者からのお便り」サウスポー特集です。

「サウスポー」についてですが、うろ覚えで少しだけ書きます。アメリカの有名野球選手(誰だったか忘れました。)が、左利きで動作のフィニッシュが南を指すことから、こう呼ばれるようになったそうです。野球オンチのため、はっきり覚えてなくてすみません。でも、ヒントになるかなと思ってメールしてみました。(pebble様より)

いつも解りやすい説明で、楽しみにしています。『サウスポー』ですが、手元の辞書にsouth・paw 〔野球〕左ききの(投手),左腕投手,サウスポー.とありました。但し、1967年後半に発行された英和辞典です。(CHIKOU様より)

ある英和辞典にはこのように記されております。southpaw(米口語)左利きの人。(野球の)左腕投手。→教会の祭壇から見て左側が南に当たるからsouthに「左」という意味が生じたという。paw=hand

なお、アメリカの野球場というのはバックスクリーンからホームにかけての方向が決まっていて、左腕投手の手が南を向くからsouthpawというのだ、ということを聞いたことがあります。パンチョさんが言っていたような…。(さしみ様より)

初めまして。サウスポーについて確かではないのですが、聞いた覚えがありますのでお知らせします。昔、野球の本場アメリカではたいがいホームベースを西にとっていたそうです。従って左ピッチャーの場合、腕が南(サウス)の方角からでてくるのでサウスポーといわれるようになったとのことです。サウスポーのポーは、portsider(左腕投手)のポーらしいです。間違っていたらごめんなさい。いつも楽しく読ませてもらっています。(清水様より)

ところでサウスポーの件ですが、「1891年にシカゴのCharles Seymourというスポーツライターが作った造語。メジャーリーグの野球場は、バッターがボールを打つときに午後の日差し(特に西日)が目に入ってまぶしくならないように、バッターが東を向くように作られている。つまり、ピッチャーは西を向いており、その左手は南側にある。南側にある手(south paw)で投げるピッチャー、つまり左腕投手はサウスポーと呼ばれた」とのことです。(Kuniko様より)

「サウスポー」について調べてみました。まず、『ライトハウス英和辞典』(竹林滋・小島義郎、研究社)によると、「southpaw」は、<米略式語>としては’左腕投手、左利きの人’、<イギリス英語>としては’左利きのボクサー’を意味する、となっています。

そして、『外来語語源辞典』(堀井令以知、東京堂出版)及び『英語語源辞典』(寺澤芳雄、研究社)によると、「southpaw」は「south」(南)と「paw」(手)の合成語であり、「Chicago球場などでは、打者が夕日を直視しないように東面し、したがって投手は西面するので、左腕投手の利き手が南に向くことになるのにちなむという。南部出身の投手に左利きが多かったことによるとする説もあった」そうです。(yoshimoto様より)