[118]ターボ

またまたクルマのハナシで恐縮です。

1980年頃、日産がスカイラインにターボエンジンを投入した。対するトヨタはDOHC車を投入した。日産も負けていない。すぐさまスカイラインにDOHCターボ車を追加した。しかもこの鉄仮面RSのDOHCは4バルブだ。トヨタのDOHCはそのころまだ2バルブだった。熱い戦いが展開された。ホントにボンネットで目玉焼きができるほど熱い戦いだった。

DOHCもターボもエンジンの性能を高めるための一方法だが本質は全く違う。DOHCはエンジンのメカニズムを洗練させ、より高回転で高性能を得る方式。ターボは排気ガスの圧力を利用してポンプを駆動し、空気を圧縮してエンジンの中に送りこみ、実際より大きな排気量を確保するシステムだ。

実際に乗った感じは、DOHCの場合はアクセルを踏んだだけエンジンが軽く回ると言う感じ。ターボ車のほうはアクセルを踏むと、ぐっと力が増す感じ。排気圧でタービンを回すので、一瞬のタイムラグがある。しかし、ターボの力は強烈だ。試乗して一瞬買いそうになってしまった。結局買わなかったけど。

そのころ三菱は日産のターボの成功を真似してターボ車を投入した。三菱のターボ車は結構良かったので良く売れた。気を良くしたミツビシはフルラインターボとかいってすべてのモデルにターボ車を投入した、しかし、既に時代はターボの時代ではなくDOHCの時代になっていた。

ミツビシは売れると何でも一辺倒になる。それが証拠にパジェロを見よ。大小様々なパジェロがうごめいている。これがミツビシ王国のパジェロラインナップ。すべてのパジェロを言える人は少ないぞ。しかし、既にパジェロの時代では無くなっているよーな気がする。