[131a]中央フリーウェイ

先月になるが、長野県の白馬に日帰りでスキーに行った。常磐道から首都高速経由、中央高速道を豊科で降りて1時間。朝3時に出て8時にはもうゲレンデにいた。信じられない速さだ。昔は甲州街道を8時間かけて行ったものだ。そもそも白馬なんて日帰りで行くところではない。しかし、今では楽々日帰りできてしまう。高速道路代は高いけど。

ユーミンの名曲で知られる「中央フリーウェイ」は、私が8時間かけて甲州街道を通った時期の曲だ。その頃は、調布から大月までしか開通していなくて当然首都高速とも連結されていない。

歌詞にあるように、調布ランプから高速に入ると、右に調布基地があって軍用機などが飛んでいたりする。「山に向かって」とは高尾山や陣馬連山を指す。丁度西向きに位置し、たそがれがフロントガラスを染めるのだ。右に見える競馬場とは「府中競馬場」のこと。左はサントリーのビール工場。今でもあるが当時は「純生」の看板がかかっていたと思う。

ユーミンこと松任谷由実さんは旧姓は荒井さん。荒井家は八王子では呉服屋の老舗だ。ユーミンは大店の娘なのである。つまりこの歌は、彼氏と二人で新宿辺りに遊びに行った帰りに作った曲かもしれない。たそがれがフロントガラスを染める頃には帰路に向かっていたわけだから、門限は厳しかったかも。

「この頃はちょっと冷たいね、送りもせずに」彼氏の態度がちょっと冷たく感じる不満を乙女心たっぷりに歌ったかわいらしい曲でもある。初々しさがいい。

ちなみに、ユーミンと私は同い歳。