[169]親族
親族ってなに？と聞かれて即座に答えられる人は少ないのではないだろうか？
親族とは民法７２５条という法律で規定されている。それによれば、
1.六親等内の血族
2.配偶者
3.三親等内の姻族 を親族と規定している。
血族とは血のつながりがある関係をいう。これには養子も含まれる。養子は法的に血族と認める制度だからである。六親等というとかなり広い範囲であり、直系卑属の場合は自分の子が一親等、孫が二親等、ひ孫が三親等・・・となる。また尊属では同様に親が一親等、祖父母が二親等、曾祖父母が三親等・・・となる。
尊属は自分より上の世代、卑属は自分より下の世代をいう。しかし「尊」「卑」などとずいぶん封建的な呼び方だ。直系とは自分の親、曽祖父母、自分の子、孫という具合に兄弟を含まない系列。これに対し傍系は叔父叔母兄弟の系列をいう。
配偶者というのは夫、又は妻をいう。もちろん婚姻届を出していることが条件。姻族とは、配偶者の一方と他方の血族の関係をいう。
親等の数え方は、直系では世代の数を計算する。傍系では父母あるいは祖父母までさかのぼって、それから相手の者におりて世代の数を計算する。
民法では三親等以内の婚姻を禁じている。つまり三親等の叔父叔母姪甥とは結婚できないが、四親等のいとことは結婚できる。
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