[170a]オガサカスキー
今日はスキーの話です。季節ハズレですか?でもこれからがスキーの処分品が出回り、かなり安くなる時なんですね。大体これが8月まで続き、9月になるとニューモデルが出ますから逆に高くなります。でも今時のスキーは売れ残りだから良いのは無いかも。
日本で爆発的にスキー人口が増えたのは確か1972年の札幌オリンピックを境にしてだと思う。この頃はスキーメーカーも雨後の筍のように出てきてそれはそれは華麗な販売合戦を展開したものです。
当時日本では有名なスキーメーカーは3社ありました。カザマ、ニシザワ、そしてオガサカです。いずれも新潟のほうで木工を業としていた企業が降って沸いたスキーブームに乗って制作販売を始めたのがはじまり。
特にオガサカスキーは、全日本スキー連盟のスキー教程のお手本を演じるにはオガサカスキーでないとダメといわれるほど圧倒的な信頼を得ていた。スキー場に行くとインストラクターが上手に滑っていますよね。ああいう風にすべるにはオガサカが最適です。
今ではカザマは倒産し、ニシザワも製造を委託して細々と存続している中、オガサカだけは依然まともなスキーを作っています。ちょっと高いですが。
日本のゲレンデは欧米と違って、湿った雪質でしかも重く扱いにくいという特徴があります。その日本の雪質に合わせて作られたオガサカスキーはトップがやわらかく、テールは堅く、ねじれに強いという特徴をもち、日本では一番乗りやすい板です。もちろんロシニョールやサロモンも良いですが。
いまやスキーはスノーボードに押されて青息吐息ですが、スキーにはスノーボードとはまた違った楽しさがあります。スキーヤーを目指すなら是非一度はオガサカの板に乗っていただきたい、そう思うのであります。