[243]にわとり飼うべ
おいしい卵、食べたいですね。だったらいっそのこと鶏を飼ってしまいましょう。おいしくて安全な卵を毎日食べることができます。なに?おいしい焼き鳥が食いたい?ならばやっぱ鶏を飼うしかないでしょう。しかし、自分で〆られますか?
一般に売られている卵は、鶏をぎっしり詰め込んだ養鶏場で大量生産されています。養鶏場は商売ですから、能率的に生産しようとします。養鶏場で一列に並んだ鶏は運動もさせられずただひたすら餌を食い、一生懸命卵を産みます。そのおかげで卵は10個パックで150円くらいで売られていますよね。考えてみたらこんなに安い食材ってないですよ。まさに鶏様の努力の賜物ですな。
ぎっしり詰め込まれた鶏は運動不足から病気になります。そこで病気にならないように色々な薬品が混ざった餌を与えられます。抗生物質漬けです。体内に入った薬品は当然卵にも蓄積されます。
餌。これはほとんどが輸入品。安いんですね輸入品は。ところが輸入品というのは猛毒のガスで燻蒸されて消毒されています。残留濃度はかなり落ちていますがそれでもゼロではない。ということは、体内に蓄積され、当然卵にも影響します。
安全でおいしい卵が欲しかったら鶏を飼いましょう。庭で鶏を飼うのです。一羽でいい。たくさん飼うとあとが大変ですから。もともと、鶏は庭で放し飼いにして飼うものです。だから「にわとり」といいます。養鶏場の鶏はにわとりにあらず。
鶏の雛は専門の業者から買います。間違っても、縁日の露店で買わないように。あれはオスです。メスを買ってこないと卵は産みません。あたりまえでんがな。鶏は孵化してから6ヶ月ぐらいすると卵を産み始めます。雛は3ヶ月くらいのを飼って来て育てるのも楽しみの一つ。500円くらいです。気が短い人は6ヶ月くらいのを買ってくればすぐ卵を産みます。これは2,500円くらいです。
鶏は今は品種改良されていて、卵を取るもの、鶏肉をとるもの、その兼用タイプとはっきり分かれています。素人が飼う場合は兼用タイプがいいでしょう。卵用種として有名なのは白色レグホン。早熟で大きな卵を年間250個くらい生みます。卵が高価な烏骨鶏(うこっけい)も自分で飼うなら面白いです。烏骨鶏の卵は一個500円もしますし。
卵肉兼用種としてはプリマスロック、ニューハンプシャーなどが一般的。年間産卵量は200個前後。
肉用種としては名古屋コーチンが超有名。秋田産の比内鶏(ひないどり)や鹿児島産の薩摩鶏(さつまどり)も最近スーパーでよく見かけます。肉用種は味がいいのが特長です。
(つづく)