[325]タラバガニ

タラバガニの名の由来は鱈(タラ)の漁場で獲れることからきています。北洋の深海に棲息し、両足を伸ばせば大きいものでは1m以上にもなります。別称「キングクラブ」と呼ばれ、まさに「味」「大きさ」とも蟹の王様です。

タラバガニは、「カニ」という名がついていますが、実はカニの仲間ではなく「やどかり」の仲間です。茹でると真っ赤になる「花咲きガニ」もタラバガニと同じくヤドカリの仲間。

タラバガニを学術的に申し上げれば、「節足動物門-甲殻綱-軟甲亜綱-本蝦上目-十脚目-異尾亜目-タラバガニ科-タラバガニ」となります。で「異尾亜目」がヤドカリの仲間であることを示しています。

外見上の特長では、雌の腹部(尾に当たる部分)が左右対称ではなく、脚が8本しかないことがあげられます。もっとも脚は本当は10本あるのですが5番目の脚が退化して、甲羅の内側にさしこまれているため8本しか見えないのです。

ちなみに「毛ガニ」は十脚目-短尾亜目-クリガニ科「ズワイガニ」は-十脚目-短尾亜目-クモガニ科となります。エビ類は長尾亜目に属します。

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