[404]白そこひ
老人性の眼病といえば白内障と緑内障です。白内障は水晶体のたんぱく質が変質して白くにごり、物が見えなくなる病気です。瞳が白くなるので昔は白そこひと呼ばれていました。「そこひ」は「底翳」と書き、目の奥に翳りが見えることからそういわれてきました。
60歳になると2人に1人は白内障といわれるくらいよく見られる病気ですが目が不自由になるので困った病気でもあります。治療や人工のレンズを埋め込む手術によりある程度治すことができます。
青そこひは緑内障のことです。目の奥のほうは常に水が循環していますが、この水の流れが悪くなると眼圧が高くなります。眼圧が高くなると目の視神経が壊れていき、ついには失明してしまうという怖い病気です。緑内障になると目の奥が青く見えることがあるため青そこひといわれます。
緑内障は初期には自覚症状がまったくないので、気づいた時にはかなり進行していることがあります。白内障とは異なり、手術しても視力が回復することはありません。急性の緑内障はすぐに治療しないと一晩で失明することもあります。40才以上では30人に1人が緑内障といわれていますので普段からの健康診断が重要です。
目の手術というとなんか空恐ろしい感じがしますが、最近では麻酔技術の発達や顕微鏡を使った技術のおかげで無痛で行なえるようになりました。とはいえやっぱり恐ろしいので、普段から目をいたわるようにしたいものです。食べ物も目に良いとされるベータカロチンなどを十分取りたいですね。
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