[469]二重まぶた

2013年10月12日

優性遺伝という言葉があります。これは優秀な性質が遺伝するという意味ではなく、遺伝子の中にある性質が現れやすいか現れにくいかを示す言葉です。現れやすい性質を優性遺伝。現れにくい性質を劣性遺伝といいます。

生物の形質を決める遺伝子は対になっています。これを対立遺伝子といいますが優性遺伝はこれが一つでも現れる性質です。これに対し、劣性遺伝は2つとも揃っていないと現れない性質をいいます。

代表的なものとしては血液型。A型とB型は優性です。これに対してO型は劣性です。A型というのは対立遺伝子で表すとAAかAOです。ですがこれはどちらともA型とされます。B型も同じくBBかBOです。これもどちらともB型となります。片方だけでもAもしくはBの性質が現れるからです。しかし、O型は必ずOOです。Oは劣性なので、対立遺伝子が同じでないと現れないからです。

人間の身体の特長もすでに優性か劣性かわかっているものがあります。例えば二重まぶたは優性です。一重まぶたの人は対立遺伝子が共に一重まぶたの性質を持って生れたわけであり、これはこれで貴重です。

この他には、湿った耳垢、えくぼ、そばかす、濃い眉毛、巻き舌ができる、縮れ毛、等が優性です。つまり大多数です。また、肥満、肥満したあと痩せにくい、というのも優性です。ダイエットが流行る理由がわかります。気をつけましょう。

この他にも、ガンになりやすい、短命である、なども遺伝子にかかわるものとされていますがそれが優性なのか劣性なのか、詳しいことはわかっていません。

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