[601]警察庁と警視庁
警察庁と警視庁、この二つは非常に似ていますが、警察庁は国の機関であり警視庁は東京都の警察機関です。神奈川県警や茨城県警と同列なのが(東京都)警視庁であり、これら警視庁や県警は警察庁の指導のもと動いています。
警察=ポリス(police)の語源は、ラテン語ポリティア(Politia「国家」)といわれます。主に内政に関する統治を目的とし、公共の安全秩序持、自己や犯罪から個人・財産を守ることを目的としています。日本語の「警察」の語源は、明治初期に「警戒査察」という機能に基づいて命名されたものです。
日本の警察は内閣総理大臣のもと国家公安委員会が警察運営を司り、その下に警察庁が位置し実際の運営をしています。更にその下に警視庁、神奈川県警、千葉県警などの県警が位置します。
警察庁の階級は以下のようになっています。
警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査
巡査長という名を聞くことがありますが、これは階級ではなく職名です。なお警察庁長官は階級から除外されています。
これで見ると「刑事」というのがないので「あれ?」と思われた方も多いでしょう。実は刑事というのはそういう職種や階級があるのではなく、私服で刑事事件の捜査を行なう警察官の通称なのです。したがって肩書きではありませんから、「私は何々署の刑事です」なんていう人はもしかするとニセモノかもしれません。
刑事局は警察庁の中にある機関で、刑事局長といえば地位は警視監クラス。刑事局には外国人の犯罪捜査指導などを行なう【刑事企画課】。殺人、強盗などの凶悪犯捜査などに関する【捜査第一課】。偽造、贈収賄、詐欺事件捜査などに関する【捜査第二課】。その他【鑑識課】、【暴力団対策第一課】、【暴力団対策第二課】等があります。
なお、警視庁を「桜田門」というのは、警視庁が皇居の桜田門にあるからです。
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