[630]中国語
中国は広いですから、その地域によって方言がありその格差は大変なものです。狭い日本でさえ方言によってはちんぷんかんぷんな場合もあるのに、これが広い中国のこと。その違いは推して知るべし、です。
一般に中国語とは「北京語」のことをいいます。これは中国全体で通用するように中国内のおいて「普通語」として定められています。しかし広東人、特に年配の人は北京語を話したがらず、広東語を話します。普通語を制定する時に北京語にするか広東語にするかの投票があり、その差が僅差だったといいますから広東人の無念もわからないわけではありません。
普通語の普及にはテレビが最も役に立ったといいます。中国の国語として北京語で放送しているのですら当然といえば当然。中国には北京語のほか広東語、上海語、福建語、客家語などがありますが、お互いに通じる言葉を選んでしゃべるそうです。それでも通じない時は、英語を使うとか。
中国はあれだけ人口の多いところですから、方言も加えたら数えきれないくらいの言葉があるといっていいでしょう。その中で一番グローバルな言語は英語だったというわけです。
ちなみに客家語は「はっかご」と読みます。客家とは元は漢民族の中の一つの集団で、台湾や中国大陸南部の福建省、広東省、江西省などに住んでいます。客家はもともと陝西省に住む貴族でしたが、その後の滅亡とともに流民を余儀なくされ、福建省などの山間部に来て定住した歴史を持ちます。各地でよそもの扱いされたため「客人」という意味の「客家」といわれるようになりました。
さて、日本人が中国語を習いたい時にはどうしたらいいか?その場合は躊躇無く北京語を習えばいいでしょう。北京語で大体は間に合うはず。なお、イザという時のために英語も話せるようになっておくことはいうまでもありません。
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