[652z]民主党

民主党の代表選で鳩山由紀夫氏が僅差で菅直人氏を下したようです。したがって今までどおり鳩山民主党は健在ということでしょう。しかし、この代表選に対する国民の興味はほとんど無かったといて良いでしょう。そもそも反対するだけの野党に興味がなくなったというか、そういう感じです。国民が固唾を飲んで行方を見守った先日の長野知事選とは大違いです。

民主党を代表する鳩山由紀夫氏は鳩山一郎(元首相)を祖父とし鳩山威一郎(元外務大臣)を父に持つエリート政治家。資産家でもあり軽井沢を散歩する姿はよく目撃されています。資産家であるゆえに金に執着が無く、お坊ちゃま政治家といわれているけれども、その点は安心できる政治家です。東京大学工学部卒業後スタンフォード大学博士課程修了し、元々学者肌な人です。頭のよさでは政治家では5本の指に入る人だと思います。

もう一方の重鎮は菅直人氏。鳩山家のようにバックは無く、地道に市民運動を続けてのし上がってきた人です。金をかけない選挙で当選し、そういう意味でこちらもクリーンな政治家といえるでしょう。薬害エイズ問題では逃げ腰の国の姿勢を正し、厚生大臣となって国を代表し薬害エイズ問題に対し、謝罪したことは記憶に新しいです。

この良識あふれる大人物を二人も抱えた民主党が元気が無いのが不思議です。つまり出番が無い。これも小泉内閣で国民の注目を浴びて見守られている自民党のせいですな。反対するだけの野党体質で、一応国民から支持を得ている小泉内閣を批判したら、国民の支持を否定するようなものですから人気が無くなるのも当然のことです。

小泉内閣の失墜を待つのではなく、反対するだけの野党ではなく、進めるべきよき政策があったなら、野党も与党も一丸となってその実現にまい進する。今はそういう時代です。旧態依然とした政党政治もここらで終焉させましょう。

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