[743]アロマテラピー

レモンやミントなどのハーブの香りをかぐと頭がすっきりしたり気分が爽快になったりします。これは香りによって大脳が刺激され、人間本来が持っている自然治癒力を促進し、身体に元気を与えるからです。これをアロマテラピーといいます。

アロマテラピーとは「芳香」という意味の「アロマ(AROMA)」と「療法」という意味の「テラピー(THERAPY)」からできた造語で「芳香療法」と訳されています。アロマテラピーという言葉自体は20世紀に入ってから使われましたが、芳香療法は古代エジプトでも使われていたとされています。

エジプト人は芳香植物を使うのが上手だったようで、あのクレオパトラはローマ帝国のシーザーやアントニウスをバラの香りで誘惑したとも伝えられ、またミイラを作る時には防腐剤としてシーダーウッドオイルを使ったという記録が残されています。ツタンカーメンの墓には香りを放つ壺が多数見つかったことでも有名です。

さてアロマテラピーに欠かせないのはエッセンシャルオイルです。これは芳香植物から抽出した精油で、これを暖めて香りを発散させます。ところがこの精油はなかなか量が取れない大変価値のあるものです。例えばラベンダーオイルは1トンのラベンダーから3リットルしか取れません。またバラのオイルは50本の花からやっと一滴取れるか取れないかです。それだけ花のエッセンスは貴重であり、だからこそアロマ効果があるのですね。

これからアロマテラピーをはじめてみようという人は、まずラベンダーから始めてみましょう。ラベンダーには心を落ち着かせる効果があります。眠れない時にはラベンダーの香りに身を任せましょう。逆に眠気を覚まし頭をすっきりさせるのがローズマリー。脳をすっきりさせる効果があり、頭痛にもいいようです。

====お薦めアロマ====

【ユーカリ】
鋭い香り。心を平静にします。頭の働きを明晰にし、集中力を高めてくれます。

【ローズ】
甘くフローラル調の深い香り。心を明るく、ストレスを緩和。催淫効果あり。

【バジル】
甘くスパイシーな香り。頭をすっきりさせ、気分を高揚。

【ブラックペッパー】
スパイシーで鋭い香り、刺激作用が強くストレスが溜まっている時に。

【シダーウッド】
ウッディーな香り。緊張を落ち着かせ不安な気持ちをほぐす。

【シナモン】
甘みのあるスパイシーで鋭い香り。疲れた時や元気づけに。

【サイプレス】
森林の香り。怒りやいらいらした時に気持ちを柔らげます。

【フェンネル】
甘みのある香り、暖かみがあり、勇気を与えてる。

【ゼラニウム】
ローズに似た甘みのある香り。不安な気持ちを癒す。

【ジャスミン】
甘く優雅なフローラルの香り。心を穏やかにし自信を与えます。

【レモングラス】
爽やかな柑橘系。少し鋭い香り、緊張やイライラに。

【ライム】
甘く鋭い香り。不安な気持ちを活気づけ、疲れた気分をリフレッシュ。

【パイン】
やわらかい清々しい森林の香り。疲れた気分や感情的に弱くなった時。

【セージ】
くっきりとしたハーブ調の香り。気分が優れない時。

【サンダルウッド】
ウッディ調の上品な香り。緊張や不安を静めます。

【タイム】
甘みのあるハッキリとしたハーブ調の香り。集中力精神的を強める。

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