[754]大気

2023年1月29日

地球には大気があります。大気があるから私たちは生きていくことができます。この大気が宇宙に逃げていかず、なぜ地球にへばりついていられるかというと、それは地球の持っている磁場のおかげ。太陽から吹いてくる猛烈な風(いろいろな宇宙線や粒子)が大気を吹き飛ばしてしまうのを防御しているのが磁場。太陽からのみならず、宇宙から降り注ぐ様々な宇宙線や電子の風をことごとくシャットアウトしてくれる力強い味方なのです。

地球になぜ強力な磁場があるのか?これはじつはまだよくわかっていないそうです。しかし、何らかのエネルギーが地球の内部にあって、それがダイナミックに活動して地球自体巨大なモーターみたいになっていることは間違いないでしょう。そのモーターは地球に磁場をもたらし、南極と北極を形成し、巨大なバリヤーを形成しています。大気はその中に大事に取り込まれているわけです。

磁場は目で見ることはできませんが、極地に近い緯度60度から70度のところでオーロラとして確認できます。オーロラは地球の磁場と太陽からの電気の風があたってできる大規模な自然現象。電気の風が強いときには衝突の緯度がさがってくるので北海道でもオーロラを見ることができます。

現在地球の中には巨大なエネルギーが蓄えられていますが、いずれそれも消耗してなくなるでしょう。そうなれば、大気は宇宙に逃げ出し、有害な宇宙線が地球を焼き、死の星にしてしまいます。そうなった時に今生存する動物のほとんどがなすすべなく死んでいくでしょう。地球上の現存する生物の繁栄は「大気があること」が前提条件だからです。唯一人類はどうでしょうか?人知は地球を越えることができるかどうか、見ものです。

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