[789]発色剤

食品添加物というのは「食品に添加されている物質」であって「食品」ではありません。食品ではありませんから普通は食べないのですが、食品に添加されているので食べたくなくても食べてしまう。これが問題なのです。

食品添加物は本来要らないのですが、これを加えないと「色が悪くなる」、「腐りやすくなる」、「乾燥してしまう」などの商売上のデメリットがあるので仕方なく加えます。しかもその安全性は毒性の有る無しではなく「毒であっても少量だから大丈夫」という発想なのです。

スーパーの肉売り場に行くとたくさんのハムソーセージが売られています。その膨大な量は、その日に売り切れるとは思えません。つまり数日にわたって売られるわけです。賞味期限を見ると、ふむふむ1週間以上も先だったりする。

ハムやソーセージが鮮やかな色を保ちつづけるのは亜硝酸ナトリウムという「発色剤」を使っているからです。また赤い美味しそうな色は赤色の「着色料」で色付けしているからです。

肉は古くなると弾力がなくなります。しかしリン酸ナトリウムという物質を使うと肉の弾力が衰えません。指で押しても弾力があり、食べるとプリプリする食感はこのリン酸ナトリウムのおかげ。

食卓に出してもいつまでもみずみずしいのはソルビットという「保湿剤」を使っているから。これは化粧品にも使われています。奥様のお肌がみずみずしいのもソルビットのおかげだったりします。

長い間腐らないのはソルビン酸カリウムという物質がその毒素で腐敗菌を殺しているからです。これは通常「保存料」と言われています。腐敗菌はいなくなりますが毒素は残っています。また、脂は酸化しやすいですが、ロースハムの脂身がいつまでも白いのはエリソルビン酸ナトリウムという酸化防止剤を使っているから。

いやはや色々な添加物がハムソーセージには使われていますね。しかも、これらはすべて厚生省認可済みの食品添加物。しかしいずれも大量に摂取すれば「毒」となり身体には良くないのはいうまでもありません。

ちなみに、洗濯や食器の黒ズミ取りに使うブリーチやハイター、お風呂のカビ取り剤に含まれている次亜塩素酸ナトリウム(通称塩素)。あのツーンと鼻にくる塩素だってじつは食品添加物ですから驚きです。あれそのまま飲んだらかなり苦しむでしょう。目に入ったら失明必至。でも食品添加物だから大手を振って水道水の中にもガンガン入ってます。