[831]シンクタンクとは?

アメリカの次期国務長官に大統領補佐官のライス氏が就任するようです。国務長官は日本で言うと外務大臣に当たります。今までは単なる大統領の補佐をしていたのが、今度は国を代表して外交にあたることになります。それだけに大統領の意思を汲んだ人が国務長官になる必要があり、側近であったライス氏が国務長官になることでアメリカのシンクタンクは磐石のものとなるだろうといわれています。

さて、ここでシンクタンクというものを考えてみましょう。シンクタンク(Think Tank)とは「頭脳集団」とも呼ばれ、その目的は現在社会が抱える様々な問題を研究し、具体的な解決策を提案することとされています。研究を行うための研究所と言われることもありますがシンクタンクはより狭義に国、大学、企業、財団などによって作られる場合が多いのが特徴です。俗に「アメリカのシンクタンク」という場合は、アメリカを動かす政治的な頭脳集団と理解すればいいと思います。

ところでシンクタンクというともしかして台所の流しを想像されるかたもいらしたでしょう。台所のシンクは食器などを沈めるという意味の「a sink」ですね。頭脳集団はスペルが「a think tank」です。意味もまったく違います。

ちなみに「tank」は水・ガスなどを入れておく貯水池、ため池の意味です。戦車をタンクといいますが、これはイギリスの戦時中に戦車のことを暗号でタンクと言ったことが語源となっているようです。

さらに余談ですが「タンクトップ」とはなんぞや?ランニングシャツにも似た、首と腕とが大きく露出する形の女性用の袖無し上着をいいますが、これは元々室内プール(タンク)で着用した男性用水着の上半部(トップ)に似るところからタンクトップなる名称が付いたとの事です。