[924]国会議員の待遇

どうも小泉さんは派閥を潰して自民党をスッキリさせたい意向らしいです。この前の衆院選で当選した新人いわゆる小泉チルドレンに対して派閥に入らないように進言していましたが、党執行部から年末に支給される「モチ代」についても無派閥は400万円、勧誘に負けて派閥に入ってしまった者には300万円と差を付けました。

しかし「年収300万円で暮らす」という時代に、モチ代だけでそれを上回るとは議員さんの待遇は一体どうなっているのでしょうか?

議員の給料は国会法第35条で定められています。それによれば「最も給料の高い一般公務員と同じか、それ以上の給料(歳費)を受ける」とのこと。

まず国会議員になると月給として黙って137万5千円もらえます。これだけで年間1650万円。加えてボーナスが約720万円。これはモチ代ではありませんよ。モチ代は党から出るお金。給料は税金から支払われる歳費です。基本給だけで2370万円なのです。

そのほかにも文書交通費として毎月100万円が追加支給。といっても実際の交通費となるJR各社や航空会社の特殊乗車券(航空券)などは無料で提供されます。公務出張の場合はさらに別途実費の交通費が支給されます。また政務・立法調査費として別途毎月65万円が支給、もろもろあわせると年間4500万円位になるのが議員さんの年収です。

役職無しの平議員でこの金額ですから、議長等の役職が付いたら更に金額は跳ね上がります。議員年金も問題になっていますが、現状では10年議員を務めると毎月40万円の年金がもらえることになっています。

ちょっと前に秘書を雇ったことにしてその給料をくすねた議員さんがいましたね。今も議員をしているようですが、これは詐欺罪です。辞職したにもかかわらず、またでてくる神経も疑いますが、喉元過ぎればなんとやらですぐに忘却して一票を投じてしまう国民性も問題です。

さて、その秘書ですが、国会議員は一人あたり三人の公設秘書を雇うことができます。その給料は歳費からでます。つまり給料全額税金で丸抱えできるのです。その給料額は約2000万円。国会議員一人維持するのに合計6500万円も掛かるのが日本の議員制度。どうにかならないものでしょうか。