[967]誘導灯

劇場や映画館、ショッピングセンターや地下街などを歩きますと、緑色や白色の誘導灯を見かけます。これは消防法で、不特定多数の人が集まる場所や地下街、あるいは11階以上の高層建築物などには、火災の際に無駄な混乱を防ぎ、非難が容易にできるように設置が義務付けられています。

誘導灯には似ていますが良く見ると2種類あります。

【白地に緑色の絵文字】

室内通路や廊下通路に使われる誘導灯です。矢印付きで表示され、最終避難出口までの経路を示しています。

【緑色字に白絵文字】

避難口誘導灯といわれるもので、最終避難口となる出口や防火扉のある場所に設置されています。

室内通路誘導灯は高い位置に設置し、見やすいように、一方廊下通路誘導灯は背をかがめて避難する時でも見えるように、床面から1m以下の低い位置に設置されています。

1999年10月1日より施行された「改正消防法令」により、誘導灯の規制が緩和され、それまでの主流であった普通の蛍光灯による光源から、コンパクトでより明るい光源である冷陰極ランプを使用した「高輝度誘導灯」が出回るようになりました。コンパクトながら明るく見やすい誘導灯へ改良されています。

普段気にしない誘導灯ですが、いざ火災になった時には命を守ってくれる水先案内人です。大きなビルや地下街に入ったら、たまには誘導灯を確認してみるのも必要かもしれません。