[1023]たまごや商店開店のお知らせ

皆様、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

この「常識ぽてち」は1999年12月1日の創刊ですから、はや7年が過ぎ去りました。最初の頃は稚拙な文章で申し訳なかったです。最近の傾向としては、常識を単なる常識として終わらせず、やや深めに本質を見極めながら書くように心がけています。そして新聞やマスコミなどの情報が世論となってしまう現代社会に警告を発する意味で、一歩踏み込んだ「考え方」もお勧めするような書き方をしております。

最初からご購読いただいている方も多いようで、感謝するとともに、これからもよろしくお願いしたいと思います。

さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが去年からひそかにたまごやではネットショップ「たまごや商店」を開店しておりました。たまごやが自分で仕入れをし、そして販売する本格的な「商店」です今年はこのショップに本格的に取り組んでいきたいと思っています。

たまごやのビジネスは、コラムの執筆と広告収入やアフィリエイトが主でしたが、インターネットの世界では流通過程がめまぐるしく変わるため、昨日まで収益を生んでいたビジネスモデルがあっという間に崩壊するリスクを孕んでいる世界であることを痛感しております。

そんな混沌とした世界でやはり一番強いのは独自に商品を持っている人たちです。インターネットでどのように流通経路が変わっても、物流はなくなりません。ほしい商品をほしい人に届けるビジネスはなくならないし、ほしい人がいる限り、その商品を持っている人は一番強いわけです。

そこでたまごやでは独自に商品を世界中から探し、自分の目で確かめながら、ネットを使って流通させる、みたいなビジネスを模索しようと考えました。そのパイロット店がたまごや商店です。

たまごや商店のカテゴリは「園芸・農業・ガーデニング」です。コンセプトは
「感動の園芸・儲かる農業」。世界中から良いと思われるものだけをスポット的に販売するサイトです。園芸用品がすべて揃うというわけではありませんが使ってみれば必ず「良い」と感動できる商品を集めてまいります。

まず一番最初に取り入れたのが、バットグアノという肥料です。これはコウモリの糞が洞窟の中で堆積し、化石化したものです。窒素分が抜けてほとんどリン酸質のみになっているため、やり過ぎても心配の無い、花と実に効く肥料です。インドネシア産とフィリピン産を扱っています。

次に導入したのが、海藻肥料です。水で溶かして潅水する「海藻エキス」というのがあるのですが、これは本当にすごいです。潅水した翌日には、グぐっと元気になっているほど効果が目に見えて確認できます。根元に撒く海藻粉末も果物生産業者は必ず使用していると言っていいほど効果のあるもの。甘みと風味が増すそうです。

これはオフレコですが、高級フルーツで有名な千○屋のバイヤーがある農園にブルーベリーの生産を委託していたところ、その農家が一時期海藻肥料を使うのをケチった時期があったそうです。どうせわからんだろう、とたかをくくっていたのですね。実ったブルーベリーをバイヤーは試食して一言「味が落ちましたね」。農家の主人は青くなったそうです。それ以来、そのブルーベリー生産者は毎年欠かさず海藻肥料を使っているのでした。

次に導入したのが「ニーム」。インドでは当たり前に使われているインドセンダンの実から取れる「ニームオイル」とその油粕「ニームケーキパウダー」です。土壌に混ぜておくと害虫が減り、減農薬栽培が可能となります。

そして年末に導入したのが「キトサン溶液」。これは、農薬でも肥料でも栄養剤でもないのですが、植物の育成に効果覿面の液体なのです。キトサンの効果は生物に良い方向に作用することはわかっているのですが、これが草花や農作物にも効果があることが判明しています。そのほかにも、ネットでは手に入りにくいものをリーズナブルに提供していく所存です。

また、常識ぽてちのバックナンバーのカテゴリに「感動の園芸・儲かる農業」を加えました。関連するコラムも逐次執筆していきますので、これからもよろしくお願いします。長くなりましたが、新年のご挨拶とさせていただきます。

【関連コラム】

[1016]バットグアノ
たまごや商店
kaisouekisu110.jpg