[1146]メルカトール図法
先日思うところがあり世界地図を買いました。B0(1030x1456mm)サイズの大きいやつです。これをかけるのにパネルも買いました。今リビングに大きな顔をしてぶら下がっています。
この世界地図はメルカトール図法という方法で書かれています。メルカトール図法というのは地球を縦に置いた円筒に投影し、その円筒を開いたものです。経線と緯線が地図上で直交しているのが特徴。
メルカトール図法の地図は、出発地と目的地との間に直線を引いて、その線と経線が作る角度に羅針盤を合わせて進めば、必ず目的地に到着できるため、航海に便利に使われた地図です。
メルカトール図法は赤道が真ん中に来ているのでそのあたりの精度はありますが、極地方に行くにしたがい大きくなっていきます。そのため、ロシアやグリーンランド、南極など非常に大きく見えます。実際にも大きいのですが。
メルカトール図法はフランスからベルギーにわたるフランドル地方出身の地理学者ゲラルドゥス・メルカトルによって書かれた図法ですが、この図法を発明したわけではなく、それ以前にもこの図法はドイツにあったようです。
メルカトール図法のほか、角度が正しい図法としてはランベルト正角円錐図法があります、これは地球を円筒ではなく円錐に投影するもの。
面積が正しい図法としてはランベルト正積円筒図法があります。メルカトール式を改良して面積が正確になるよう作られた図法ですが歪みが大きいため今では使用されていません。
そのほかに地球全体を楕円に展開したモルワイデ図法、海洋部分に断裂を入れた断裂ホモロサイン図法、距離が正しく表示されるトレミー図法、航空図に使われる正距方位図法、メルカトール式の改良版ミラー図法などがあります。
登山やトレッキングによく使う国土地理院の5万分の一地図は、ユニバーサル横メルカトル図法という手法で書かれています。ある経線を中心とし、6度ごとの区分けされているおなじみの地図です。中縮尺の地図としては正確に表されるのでよく使われます。
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