[1196]オリーブオイルとポパイ

2013年5月10日

健康的な食用油として人気の高いオリーブオイル。オリーブオイルはオリーブの果肉を絞って抽出されるオイルです。肌に刺激の少ないオレイン酸を多く含み、食用のみならず石鹸などにも使われている人気のオイルです。ちなみに「オレイン」という名前は「オリーブ」を語源としています。

通常、植物油は種子から採れるものが多いです。ごま油、菜種油などは代表的なもの。しかしオリーブオイルは果肉から採れますす。これは少数派ですね。

同じく果肉からとれるオイルにアボカドオイルがあります。アボカドは森のバターといわれるくらい油脂成分が多いですが、このオイルもビタミンを多く含み食品として人気があります。

オリーブオイルやアボカドオイルは動物性の脂肪に比べると健康面では意味のある油脂ですが、カロリーが高いことには変わりありませんので、ダイエットしている人は注意しましょう。

さて、オリーブオイルといえば漫画ポパイの恋人として有名。若い人は知らないかもしれませんね。このオリーブオイル家にはじつは兄弟が4人いて、その中の1人がオリーブ。お兄さんはキャスターオイルという名前で、これがエンジンオイルメーカーのカストロールのいわれになっているのです。

なぜカストロールオイルがキャスターオイルなのか?

キャスターオイルはひまし油のことです。ひまし油は飲むと下痢を起こすため、昔は下剤として薬屋さんで売っていましたね。ひまし油は唐胡麻(とうごま)という植物の種子を絞った植物性オイルにもかかわらず機械油として使われていました。特にオートバイのエンジンオイルに最適。独特の焼けるにおいがたまらないと今なおひまし油を使う人もいるくらいです。

ひまし油のキャスターオイルはラテン語読みをすればカストロール。ということでオートバイのひまし油オイルに使ったカストロールオイルからメーカーが誕生し、優れたエンジンオイルとしてのブランドが形成されたのです。