[1227]低温注意報

2013年5月17日

気象庁が発する注意報にはいろいろなものがありますが。よくわからないものに低温注意報というのがあります。これは「低温によって災害の起こるおそれがある場合にその旨を注意」して行なう予報です。

たとえば低温のため農作物が凍ったりして著しい被害が予想される場合や、冬季の水道管の凍結・破裂による被害が予想される場合などに発令されます。

でも、低温って言われても、何を基準に低温というのか、いまいちわかりにくいのも確か。そこで調べてみたところ低温の基準は対象地域によって異なるようです。

たとえば東京(東京地方を含む)の場合。

夏期…平年より5℃以上低い日が3日以上続いた後、さらに2日以上続くとき
冬期…-7℃以下、多摩西部-9℃以下

これが宮城県の仙台になると。

夏期…平年より4~5℃以上低い日が数日以上続くとき
冬期…-7℃以下または、-5℃以下が数日続くとき

低温注意報は冬だけでなく、夏にもあることが面白いですね。

このほか最近始まった注意報に「竜巻注意情報」というのがあります。平成20年3月から発表を始めたもので、平成18年9月に宮崎県延岡市起こった竜巻に多くの死傷者が出たことを受けて取り組まれたもの。

竜巻なんてアメリカのものと思っていましたが、最近では日本でも注意しなければならなくなったようです。「異常気象」ではなくこれが「普通」だということでしょう。