[331]狂犬病
狂犬病とは狂犬病ウイルスによって主にイヌ、オオカミ、アライグマ、キツネ、マングース、スカンクや吸血こうもりに蔓延する病気です。これにかかると、脳の中にネグリ小体という物質ができ、脳の状態が異常になって狂ったように凶暴になり、動くものにかみつこうとします。その状態から狂犬病という名前がついています。(こうもりだけは発症しません)
日本ではいまだに登録犬に対し飼い主による狂犬病予防摂取が法律(狂犬病予防法)で義務付けられていますが、昭和32年(1957年)以降、日本では発病が確認されていません。しかし、発病すれば100%死に至る病気ですから油断は出来ません。ペットとして海外から持ち込まれる場合があるからです。ちゃんとしたルートなら検疫があるのでまず大丈夫ですが、密輸されたような場合は当然危険が伴います。ペットは信頼あるペットショップで買うのが安心ですね。
日本では狂犬病は皆無ですが海外では逆に増えています。特に大陸続きのヨーロッパやアフリカ、東南アジアでは野犬に噛まれたらまず狂犬病対策が必須です。犬が好きだからといって、海外旅行中に犬に噛まれたらその旅行はまず台無しになります。普段犬好きでも海外旅行中は犬には近寄らないようにしましょう。
日本では、登録犬の数と同じくらいの未登録の犬がいるとされています。今でこそ発病がないからいいですが、もし発病したら大変なことです。未登録の犬が多い理由は登録が自主申告である点と、登録すると狂犬病の注射をしなければならないという負担があげられます。登録を徹底することと、狂犬病の注射は無料にして、未登録犬を防ぐ行政が望まれます。
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