[140]インチアップ

クルマの話です。

タイヤの巾を広くするとかっこいいですよね。以前はタイヤのサイズは通達で結構厳しく規制されていましたが、今はタイヤハウスからはみ出ていなければ車検もOKとかなり規制緩和されました。

カローラクラスに最初からついているラジアルタイヤは「175/70SR13」という風に表示されています。これはタイヤのサイズを示した数字なのです。「185」はタイヤの接地面の巾です。「/70」はタイヤの扁平率が70%という意味です。通称「ななまる」とか言ったりします。この数字が小さくなるほどワイドなタイヤとなります。「SR」は耐速度性を表します。最近ではただ「R」となっていることもあります。「13」というのはタイヤをはめるホイールのインチサイズです。

これをインチアップしてタイヤの巾を広くして履くには、「195/60R14」というタイヤを履きます。ホイールのサイズは14インチとなり、タイヤの巾は大きくなりますが、扁平率が60%となっていますので実質タイヤの直径は変わりません。タイヤの直径があまりにも変わってしまうとスピードメーターの表示が正しくなくなるのでお勧めしません。

70(ななまる)タイヤから60(ろくまる)タイヤに変えると、ホイールも変えなくてはならないのでかなりの出費になります。がファッション性はもちろん走りもかなり変わります。お金を出しただけのことはあるといえましょう。

どこが変わるかと申しますと、まずコーナーでの安定性が増します。タイヤがより扁平になったのでタイヤ自体の剛性が増し、ハンドルがしっかりとした感じになります。またブレーキもしっかり利きます。またホイールをアルミにすることでバネ下重量が軽くなり、路面に対しての追従性が良くなります。

デメリットもあります。60タイヤはスポーツ性が高く作られていますので、乗り心地が悪くなります。またノイズも大きくなります。スポーツタイヤはタイヤの素材自体がやわらかいので減るのも早いです。

60タイヤより扁平率の高い55、50、45などもありますが、乗り心地が悪くなるだけで普通のドライバーの場合はメリットはほとんどありません。値段も高いし。

扁平タイヤにしたいけど静かなタイヤがいいという人は、ブリヂストンの「レグノ」がいいでしょう。ホットに攻めるなら同じブリヂストンのポテンザがお勧め。

ほぼ同じ直径のタイヤサイズ
165SR13(扁平率82%)596mm
185/70R13(扁平率70%)590mm
175/65R14(扁平率65%)586mm
195/60R14(扁平率60%)592mm
195/55R15(扁平率55%)594mm
205/50R16(扁平率55%)611mm