[042a]ロードプライシング

シンガポールではタクシーが便利。日本人と知るとにぼられる事もあるがそれでも他の交通手段からすれば便利である。バスや地下鉄もあるが慣れないとわかりづらい。

ある時、道路沿いに何やら売店みたいなものがありタクシーの運転手がお金を払って何か買っている。それをフロントウインドウに貼りつけ、空いている道路に入っていった。これがロードプライシング制度。東京都はこの制度を導入する方針を決めている。

ロードプライシングとは、混雑する一定区間にゲートを設けそこを通行する際は料金を徴収するシステム。東京都での徴収システムはノンストップ自動料金徴収システム(ETC)を利用する予定。混雑状態によって時間設定も可能。東京都としては(TDM)の兼ね合いもあり、区間を車の通行量を減らし、渋滞や大気汚染を緩和するのが狙い。2003年度以降のなるべく早い時期の実施をめざして、制度のあり方や利用可能な技術を検討するということ。

ロードプライシングは海外でも導入されており、前述のシンガポール、ノルウェー(オスロ)の他、スウェーデン(ストックホルム)、オランダ(ランドシュタット地域)、アメリカ(バークレイ、ホノルル)、イギリス(ロンドン、ケンブリッジ)などで実施準備中。

うまく運用すれば渋滞は緩和されると思うが、自動車の絶対量を減らさなければ大気汚染の進行は停められないし、徴収した料金の使い道も気になるところだ。ただでさえ高い高速道路の料金に辟易している都民の支持を得られるかどうか、ここが石原さんの腕の見せ所といえましょう。