[383]コンクリート

コンクリートはなぜ固まるのでしょうか?

コンクリートはセメント、砂、砂利、水を混ぜ合わせることでできます。セメントは接着剤として働き、砂・砂利骨材、水は仲を取り持つ触媒の働きをします。

セメントは石灰岩と粘土を高音で焼いて粉末状にしたものです。セメントは水を加えると水和反応という化学反応を起こします。セメントは水和物となって周囲にある砂や砂利を取りこみ、熱を出しながら結束を高めようとします。水和物ですから水が大事な要素です。水が足りないと十分な強度が得られず、コンクリートも脆弱なものとなってしまいます。つまり手抜き工事。

モノが固くなるというのは水分が蒸発して硬くなることが多いですが、コンクリートは水分の蒸発ではなく、化学反応によって硬くなるのですね。

ちなみにモルタルは、砂利を加えずセメントと砂だけでこねたものです。生コンクリートを流し込んだあと生乾きのうちにモルタルを塗って金ゴテで仕上げますときれいなコンクリート面になります。ブロック積みやレンガ積み、タイルの目地にもモルタルが使われます。

コンクリートは鉄筋と組み合わせて、柱や梁などの構造物を造るのに使われます。コンクリートが十分な強度が発揮できるまでには普通1ヶ月以上かかります。この間を「養生(ようじょう」といいますが、この間はじっと我慢です。工期を短くしたいのはやまやまですが、ここでいじってはいけません。養生をきちんとやる業者は信頼の置ける業者といえます。

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