[46]子供時代の趣味3.竹細工(2)竹馬
第46回
■子供時代の趣味3.竹細工(2)竹馬
《竹馬》
昔の子供は「竹馬」に乗れない子なんていませんでしたよ。うまい子は60?70cm位の高さにも乗っていましたし、片足を肩に担いで片方たけで乗って居るものも居ました。オモチャ屋なんかでも売っていましたけど、殆どは自分で作ったものです。
お正月が終わると竹は幾らでも手に入りました。大量の門松をどうするのでしょうかねぇ。兎に角子供達は竹馬を作るのに適当な節の竹を探します。
大体直径が3cm位が良いです。細いとしなってしまうし、太いと足指で挟めません。そして一番下に節があること、なければ節の所から切れば良いのです。さして自分の高さをどのくらいか考えて、竹は真っ直ぐなのを探します。普通は高さは30cmくらいでしょう。
竹が見つかったら工作を始めます。乗る台の高さを30cmとすると、それ+自分の身長の長さ切った竹を2本用意します。一番下の部分は節ですから、節の間隔は30cmくらいですね。今度は厚さ2cm、幅5cm、長さ30cmくらいの板を6枚用意します。片側3枚です。
まず板2枚を合わせて、竹を挟みますが、竹に当たる部分には先端から1cm位を残して1cm位の切り込みを入れ、3cm離してもう1カ所入れて、その部分を鑿で切り落とします。これを2枚作ります。そして此の2枚の板を合わせて、竹を挟みます。此の場合は竹の節の上にします。そしてこれを竹に取り付けるには、竹にキリで小さな穴を貫通させておいて、板を3寸釘で取り付けて、出た釘のあまりをうち曲げてするか、または釘を使わずに麻ひもで縛るか、どちらでも構いません。
今度は二枚の板の先端に、もう1枚の板を挟みますが、これは踏み板が人が乗ったときにずれないようする為のものですからつっかい棒です。従って二枚の板に挟んで釘で貫通させて止めます。そして一方を竹の下の節に取り付けるのですが、一枚の板ですから竹の棒に付けるには工夫が必要です。これがうまく出来ないと竹馬に人が乗った時、台が下がってしまいます。
こんな調子で2本の竹馬を作るんです。ものを作ると云うことは、子供達が考えながらすることですから、知識もついてくる訳ですね。
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