[122]支那事変が起きる頃の世界情勢

2019年3月21日

第122回
■支那事変が起きる頃の世界情勢
中國大陸は非常に大きい國ですが、中國4000年の歴史の中で、その大陸の中で生存する民族は60に近い民族が暮らしているそうです。よってそれぞれの文化も違えば言葉も違います。ですから現在は一つの中國と思っているかも知れませんが、つい最近までは統一された政府はなく、王様が沢山いて、それぞれの地域を守っていたと云う國でしたから、戦乱は常に絶えない國でした。
そう云う乱れた國でしたから西欧諸国やアメリカなどの国々がこの國の利権を求めて進出していました。ここで支那事変の起きる前までの一応中國の統一政府であった「清朝」の歴史に触れなくてはなりませんがこれを書くと膨大な歴史書になってしまいます。それに国際社会の出来事は、その国々の人が書いていることが殆どですから、他国の人たちの意見や見聞が違いますので結論は出すことが出来ません。書けば偏見になる恐れも有りますので、あえてここでは書かないことに致します。ただ、報道された事については論評ではなく書き込む事はあるかも知れません。
どうして中國と日本が戦わなくてはならなかったのか、どうして此の「支那事変」が「大東亜戦争」に繋がって行ってしまったのか? ただ単に突発的に起きたのではありませんね。それはその國の歴史を理解しなければ分からないことだと思います。私達は日本人ですから、日本の歴史にはある程度分かっているとは思いますが、他国のことは意外と知りませんね。
私のような「昭和一桁の生まれ」は自分が好む好まざるに関わらず否応なしに引きずられて行きました。ですから「昔のこと」は大切に記憶しておかなければ、現代の状況とは比較が出来ません。つまり良いことであるか悪いことであるか判断出来ません。
昭和20年の日本が敗戦の辛苦を味わった経験のある人は既に62歳になろうとしています。70歳以下の人は経験がありません。戦争を知らない人が大半を占めています。
政治に携わる大切なつとめをしている人は、殆ど戦争を知らないのです。「人間は浅はかな動物」と言われていますように、また同じ事を繰り返すのです。歴史は「繰り返す」と言います。ですから「歴史」は大切だと思うのです。
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