世界遺産を極めたくなり、まずどこにしようかと検討。NHKの番組によれば一番人気はペルーのマチュピチュとのことでしたが、いかんせんちょっと遠い。そこでまずはアジアが誇る世界遺産アンコールワットからスタートすることにしました。
そもそも世界遺産とは1972年ユネスコ総会で採択された「世界遺産条約」に基き「世界遺産リスト」に登録された自然や文化のことをいいます。「地球にある素晴らしい自然や文化を世界規模で守っていこう」とする文化活動で、特に消滅や崩壊の危機に瀕する自然や文化財を守り、未来に引き継いでいこうとする目的を持っています。
アンコールワットはカンボジアの中心にある遺跡で、今から約900年ほど前にスリヤバルマン2世(1131~1150)によって建立されたものです。周囲1.5kmと1.3kmの長方形で濠で囲まれており、寺院の高さは65m。「アンコール」の意味は「都市」、「ワット」は「寺院」、つまりお寺の都市という意味です。
昔はタイ、カンボジア、ベトナム、ラオスを含んだ一大帝国があり、これをアンコール帝国といいました。強大な勢力を誇ったクメール人が作った帝国ですが、まもなく滅びてしまいます。その後密林に埋もれた遺跡が発見されその素晴らしさゆえ保存修復作業が行なわれ、1992年世界遺産に登録されました。