東塔門を入ると円柱に支えられた長さ200mの「空中参道」お出迎え。(2006年4月8日撮影) |
参道は地上と天界をつなぐ「虹の架け橋」でもある。内部の中央祠堂はアンコールワットと同じく須弥山 (しゅみせん)を表すもの。(2006年4月8日撮影) |
現在は修復中のため中には入れない。(2006年4月8日撮影) |
バイヨンの次に見るのがバプーオン寺院。隠し子という意味を持つ寺院です。
なぜ隠し子なのか?
その昔、シャム(現在のタイ)の王とクメール(現在のカンボジア)の王とは兄弟であり仲が良かったのです。あるときシャムの王は自分の子供をクメールに預けたいと申し出ました。
クメールの王は快く受けたのですが、その家臣らは「これはクメールを乗っ取るための策略である」として、その子供を殺してしまいました。怒ったシャム王はクメールを攻めてきたのです。
クメール王の子供の母親は「今度は自分の子が殺される」と恐れおののき、そのときに子供を隠したのがこの寺院。ゆえに「バプーオン=隠し子」という伝説が生まれたのです。
このバプーオン寺院は残念ながら修復中のため、中央祠堂には入れませんでした。建立当時は50mほどの塔であり、これはアンコールワットより高いものだったとされますが、今は今は崩れ落ちてしまい、その面影をわずかに残すのみです。