観世音菩薩の四面塔を一番良い角度から撮影。この塔はテラスに49、塔門を入れると全部で54個ある。(2006年4月8日撮影) |
これは闘鶏の場面。左がクメール人、右が中国人。後ろには金壷を持った胴元がいる。生活がかかっている博打でもありまた、娯楽でもある。(2006年4月8日撮影) |
船から落ちてワニに食われる敵兵。(2006年4月8日撮影) |
アンコールトムはベトナムのチャンパ軍との戦いの歴史が刻まれている遺跡です。1177年ころのアンコールはチャンパ軍に制圧されており、それを開放したのがクメールの覇者と呼ばれるジャヤバルマン7世。このときに建設されたのが都城アンコールトムです。このほか寺院や道路、さまざまな施設を建立し、クメール帝国の礎となったののもこの時代です。
アンコールトムを象徴するのが観世音菩薩の四面塔。この塔はテラスに49、塔門を入れると全部で54個あり、静かな微笑で庶民を安堵のに導きました。
またアンコールトムはその回廊に施されたレリーフが見どころです。バイヨンのレリーフは当時の生活や戦争の様子が克明に描かれていて興味深いのもがあります。特にチャンパ軍との戦いぶりは絵巻物のよう。ワニに食われる戦士、凱旋して帰る喜びの姿、お産の光景など興味は尽きません。