[05]飲み屋は何時まで?

だが4,5年前から状況が変わったタクシン前首相が、薬物撲滅と健康維持を考えすべての飲み屋の営業を1時までにしたのだ。その為、どの飲み屋にも12:50位になると出入り口に警察がきてきちんと閉店するかを見守る。大学時代の友達もみんなこの法律に関して怒りをあらわにしていた。

今から10数年前のタイは何でもありだった。
飲み屋、バー、ディスコ全て朝の5,6時までは営業していて、飲み好きには天国だった。
だが4,5年前から状況が変わったタクシン前首相が、薬物撲滅と健康維持を考えすべての飲み屋の営業を1時までにしたのだ。その為、どの飲み屋にも12:50位になると出入り口に警察がきてきちんと閉店するかを見守る。大学時代の友達もみんなこの法律に関して怒りをあらわにしていた。
ただここからがタイの面白いところ。一部の飲み屋に例外があるのだ。(特に郊外の店に多い)
大学時代の友達で郊外にバーを経営している奴がいる。その友達の店は周りの店がしまった後も堂々と営業ができた。これも全て利権が絡んでいて、警察への賄賂により営業時間が決まるのだ。
先日タイを訪れた際に大学時代の友達でビリヤード場を経営している友達に会いに行った。昼間にもかかわらず、客は沢山いてテーブルは全て埋まっている状態。しかしそれでも警察への賄賂の額が高いためにあまり利益が出ていないと愚痴をこぼしていた。
面白いのが、よく暇な警察がやってきて仕事中にもかかわらずソファーで昼寝したり、勝手にジュース飲んだりと暇つぶしに来るという。賄賂がものをいう世界をまじまじと見ることができる国だ。
大学時代友達の車で、出かけた際に、スピード違反で警察にとめられたことがある。運転していた友達は免許証の下に100バーツ挟んで警察に渡すと、警察は敬礼し(ありがとうって意味かな)違反はなかったことになる。
最終的に1時までということに対し国民から大反感を喰らい、今は2時まで営業ができるようになった。
しかしコンビニなどでの酒の販売が1時以降できなくなるなど、打撃は大きい。またコンビニではレジの後ろにおいてあるタバコの陳列棚を布で隠していてタバコが見えないようになっている。
タバコのパッケージには、真っ黒になった肺の写真や癌になった人の写真など、グロテスクな写真がプリントされている。
屋内のレストランでは全面禁煙となっており、違反者には2000バーツの罰金が科せられるなど、タバコ撲滅への取り組みは日本も見習いたいほどである。
いろいろと話が飛んでしまったが、結局飲み屋は何時まで?とさまざまな店に行きオーナーに聞いてみたが2時のところもあれば、金、土は4時までOKだったりと様々。ただし賄賂を渡している店でも、たまにガサ入れが入ったりすることもあるので、合法な時間には帰宅するようにしましょう。

[04]タイのタクシー事情

タイのタクシーに深夜料金はないので、いつ使っても同料金だ。ただここで注意しなければいけないのが、メーターを使わない場合が結構あること。特に観光客だとわかると値段交渉となってしまい、メーターだったら50バーツ位の距離でも平気で2,300バーツ取られてしまうことになる。

初めてタイを訪れてタクシーを使う人 ほとんどの人は驚くだろう。
まずタクシーの料金システムから説明すると
初乗り 2KMまで 35バーツ(約100円)
それ以降 80Mごとに 2バーツ(約7円)
タイのタクシーに深夜料金はないので、いつ使っても同料金だ。
ただここで注意しなければいけないのが、メーターを使わない場合が結構あること。
特に観光客だとわかると値段交渉となってしまい、メーターだったら50バーツ位の距離でも平気で2,300バーツ取られてしまうことになる。
ここで日本のタクシーと違うところを紹介しよう。
○ メーターは運転手の気分次第
○ 電話をしながら運転するドライバーがカナリいる。
○ スピード狂のドライバーが多く一般道で120キロ走行は当たり前
○ ドアは自動じゃない(自動なのはおそらく日本だけ)
○ 雨が降ると(特にスコール)メーターを使ってくれない場合が多い
○ 遠回り(特に観光客には)させられる事がある
○ サービス精神ゼロ
○ 車内は全て禁煙
こうやってリストにしていくとキリがないほど違いが出てくるが、近年のタクシー業界は過酷な労働にもかかわらず賃金は出来高性となっており、辛い労働環境名ことを理解してほしい。
普通運転免許を持っていればだれでもタクシーを運転できることもあり、大抵のドライバーはイーサン(タイ東北部)などの貧しい地域から出稼ぎに来た人が多い。
タクシーに乗り、タイの演歌の音楽やラジオが流れていたら、イーサンの人だと思ってもらっていい。
彼らは地方で仕事にありつけないためにバンコクへやってきてタクシー運転手をはじめる。
手順
1.タクシー会社からタクシーを1日単位で借りる。(400バーツ/ 日)
2.一日中街を走り客を乗せる
3.ガソリン OR ガスを満タンにし、50バーツの清掃代を支払い終了
一見楽な仕事に見えるが 実際はカナリ過酷なようで、ガソリン代の高騰は直接タクシードライバーに跳ね返ってくる。
昨年末でガソリンが1?32バーツ(約100円)なので、物価が安いタイではかなりの大事である。 ちなみに私が始めてタイを訪れた10数年前は1?8バーツで4倍近く跳ね上がっていることになる。
タイの大学留学中によくタクシーを使ってバンコクへ行った。バンコク中心街まで40キロ近くあるが、200バーツ(約600円)位で済むので日本ではめったにタクシーを使わなかった私でも気軽に使っていた。 安くて便利な存在ではあるが、何度か危ない目にもあったことがある。
その1 酔っ払い運転手
イギリス人の友人とバンコクから自宅のほうまで帰る際にタクシーにのると、車内がとんでもないほど酒臭い。一度乗ってしまった場合は、もったいないのでとりあえず初乗りの2?分走ってから降りるが、乗ったとたんに一般道100キロ超えでの走行にはびびった。
信号待ちの際にここで降りると言って降りたことを覚えている。
その2 薬中運転手
タクシーに乗り運転手に行き先を告げると無反応。ミラーから見える運転手のおじさんの目がギランギランになってる。車内には甘ったるい香り(これ薬やってる人の可能性大だから気をつけましょう)して、瞬時に危ないと察知。運転手ラリッていたので信号待ちの時に逃げ出す。
その3 電話の結果…
タクシーを乗る前から運転手は携帯で誰かと話している。行き先を告げ、走ること10分。まだ運転手は話中。会話からして彼女か誰かとの会話。内容は深刻になってきて、運転手の声のトーンも高くなってくる。どうやら昨日女と喧嘩したらしく別れ話になっているようだ。 すると突然運転手が私に対して
「お兄さん悪いけど用事ができたんで、降りてもらえるかな?」
話を聞くと、今からその女に会いに行くらしい。 日本だったら怒るだろうが、ここは微笑みの国タイ。お金は要らないといわれたので、降りることに。
その4 眠いので…
夜中の話。
家の近くからバンコクまで行こうとタクシーを拾う。行き先を告げ、きちんとした反応もあったので安心してくつろぐ事に。。。 10分くらい走っただろうか、突然運転手のお兄さんが私に対して
「お兄さん 大変申し訳ないんだけど、俺もう眠くて運転できないよ。料金半額にするからここから他のタクシー拾ってくれないかな?」
お兄さん20時間タクシーに乗りっぱなしで眠気が限界に達していたのだ。
いくつか実例を挙げてみたが、勿論いいタクシードライバーもたくさんいる。バンコクを訪れた際は是非タクシーを使ってみてください。帰国後の話のネタになるかも!!
カンチャナ タマサック

[03]路上生活者の現実

セブンでビールを3本買いホテルに戻る際に老人の路上生活者に出くわした。タイの習慣で「徳」を積む為に路上生活者にお金を上げるのは当たり前の行為。久々のタイで浮かれていたこともあり、路上生活者と話をしてみることに。

2007年11月。
1年ぶりの訪タイになるだろうか。夜中にバンコクに着きスクンビットの安宿にチェックイン。
夜のバンコクの街を散策中に起こった出来事。
セブンでビールを3本買いホテルに戻る際に老人の路上生活者に出くわした。タイの習慣で「徳」を積む為に路上生活者にお金を上げるのは当たり前の行為。久々のタイで浮かれていたこともあり、路上生活者と話をしてみることに。
筆者   「どこから来たの?」
オッサン 「スリンって街から半年前に来たんだ。心臓の病気を持っていてスリンでは仕事にありつけないからバンコクにきたけど、ここ2,3ヶ月こんな感じで暮らしているよ。」
筆者   「毎日ここで物乞いしてるの?」
オッサン 「ここで起きて、ここで寝て、物乞いして、お金がたまったら飯食って。。。そんな生活さ!!」
ビールを飲みながら話していたので、オッサンにも1本あげてスリンのこととか、バンコクの生活、いろいろと話した。そこで一つ気になる発言が。。。
それはサッカーの話になったときである。
オッサン「日本は中村や中田、稲本に高原いい選手がたくさんいて凄いよな。でも俺の予想じゃ次回のワールドカップは厳しいね。だってアジア枠とオセアニア枠が一緒になったしな。」
路上生活者にしてはサッカーについてカナリ詳しい。元々タイではヨーロッパリーグのサッカー中継が毎日のように行っており、賭博(違法ですが。。。)も盛んに行われている。
筆者   「オッサン やけにサッカー詳しいねぇ。 今でもサッカー賭博やってるの?」
オッサン 「…」
筆者   「別に隠さなくてもいいよ、俺もそういうの嫌いじゃないしさ。」
オッサン 「実はスリンにいた時は毎日のように賭博やって、財産全て失って、嫁と子供は実家に帰っちゃって、独り身でバンコクに来たのだよ。。。」
低所得者によくありがちな話である。
話もちょっと暗くなったので、また今度ということでその場を後にする。ホテルに帰りタイって貧富の差が激しいことを実感。飛行機で寝ていたこともあり、なかなか眠れず、3時半頃に散歩がてらコンビニに行くことに。
すると2,3時間前にいた路上生活者のオヤジがいなくなっていた。
次の日の夜に、また同じ場所にオヤジに会いに行き、昨日の朝方どこにいたか聞いてみると、「家に帰った」とのこと。
なんだ家あるんじゃねぇーかよ!!
タイでは職業「路上生活者」というのがあるのだ。
彼らは夕方になると、元締めが所有するトラックに乗り、各エリアに配属されるとのこと。
路上で空きカップを手にお金をねだる。
そしてバーやレストランが閉まる夜中の3時頃になると、またトラックが来て家に帰るんだって。
勿論全ての路上生活者がそうと言う訳じゃないけど、一部の人々は路上生活者を仕事として生きている。
タイってわかんないなぁーってお話でした。
カンチャナ タマサック