[27]アンコールトム-プラサット・スゥル・プラット-Prasat Suor Prat-

 

プラサット・スゥル・プラット|アンコールワット世界遺産

象のテラスから見るプラサット・スゥル・プラット。左奥は北クリアン。
(2006年4月8日撮影)
プラサット・スゥル・プラット|アンコールワット世界遺産
出入り口に木枠が使われている
綱渡りの塔といわれるが、じつは用途不明の
プラサット・スゥル・プラット。(2006年4月8日撮影)
プラサット・スゥル・プラット|アンコールワット世界遺産
目の前を通り過ぎていくトラックに乗った現地の人々。どこに行くのでしょうか?(2006年4月8日撮影)

象のテラス・ライ王のテラスの前に広がる広場に点在する遺跡がプラサット・スゥル・プラットです。

プラサット・スゥル・プラットは「綱渡りの塔」と呼ばれています。王宮に集まった人に綱渡りを見せたとのことですが、真偽は定かではありません。プラサット・スゥル・プラットは12個の塔で構成されていて、ちょうど「象のテラス」からは正面に見えます。左右6個の塔
はレンガ積み木をを積み重ねたようなもので、ちょっと曲がって建っていたりします。修復中とのことですが、全部バラバラにして積みなおしたほうが早いのではないでしょうか。左右6個ずつの塔の間には勝利への門に続く道路が作られています。

プラサット・スゥル・プラットの後ろには、クリアンという遺跡がありますが、用途はよくわかっていません。象のテラスから見て、左側は北クリアン。右が南クリアンです。遺跡の材質は、北クリアンのほうは赤いラテライトで作られており、南クリアンは砂岩で作られている。北クリアンのほうが年代も古いようです。

[26]アンコールトム-象のテラス?ライ王のテラス

 

象のテラス|アンコールワット世界遺産

象のテラスの写真スポット「蓮の花を摘む像3頭」。
(2006年4月8日撮影)
象のテラス|アンコールワット世界遺産
ライ王のテラスから象のテラスを望む。(2006年4月8日撮影)

王宮前にある象のテラスはリアン・チョル・ドムレイと呼ばれ、王様が兵隊をチェックしたところです。おそらく勝利の門から凱旋した時に集合、あるいは出陣するときの点呼などが行われたことでしょう。

ここには象のレリーフのほか、馬や白鳥、ガルーダなどが刻まれています。階段を下りたところにある小部屋には象の鼻で遊ぶ子供の姿があります。

象のテラスを過ぎると「ライ王のテラス」に続きます。ライ王のテラスはリアン・スダィッ・コムロンと呼ばれます。カンボジア語の発音は難しい。

ここにいるライ王は実際にライ病に冒されていたとか。今でこそライ病は治る病気ですが、昔は業病ともいわれ、悪いことをした報いであるというような意味のある不治の病でした。そんな病人たちを救うかのようなライ王です。また、ライ王のテラスは三島由紀夫の戯曲でもよく知られています。ちなみにここにあるライ王像はレプリカで、本物はプノンペンの国立博物館に収蔵されています。

[25]アンコールトム-ピミアナカス-Phimeanakas-

ピミアナカス寺院|アンコールワット世界遺産

赤っぽい石でできたピミアナカス寺院。物売りがいっぱいいる。値段は何でもほとんど1ドル。
(2006年4月8日撮影)
アンコールトム-ピミアナカス-Phimeanakas- |アンコールワット世界遺産
かなり荒れているが登れないことはないようです。(2006年4月8日撮影)
アンコールトム-ピミアナカス-Phimeanakas- |アンコールワット世界遺産
世界遺産とはいえこんな光景があちこちにある。長い侵略と内戦の傷跡です。(2006年4月8日撮影)

バプーオン寺院
を見たらその次はピミアナカスを見学。ピミアナカスは「天上の宮殿」という意味を持つ寺院。赤っぽい石を使用したピラミッド状の建物です。建立当時の中央祠塔(しどう)は金箔で覆われた黄金堂であったといいます。

ピミアナカスは一般人はもちろん王宮の人でさえめったに近づけない神聖な場所であったとされます。その中央塔にはナーガという蛇神が宿り、その蛇神は女性に姿を変え、王は夜な夜な女性と交わらなければならなかったという伝説があります。もしかすると、公の愛人との密会の場所であったのかもしれません。