[04]タイのタクシー事情

タイのタクシーに深夜料金はないので、いつ使っても同料金だ。ただここで注意しなければいけないのが、メーターを使わない場合が結構あること。特に観光客だとわかると値段交渉となってしまい、メーターだったら50バーツ位の距離でも平気で2,300バーツ取られてしまうことになる。

初めてタイを訪れてタクシーを使う人 ほとんどの人は驚くだろう。
まずタクシーの料金システムから説明すると
初乗り 2KMまで 35バーツ(約100円)
それ以降 80Mごとに 2バーツ(約7円)
タイのタクシーに深夜料金はないので、いつ使っても同料金だ。
ただここで注意しなければいけないのが、メーターを使わない場合が結構あること。
特に観光客だとわかると値段交渉となってしまい、メーターだったら50バーツ位の距離でも平気で2,300バーツ取られてしまうことになる。
ここで日本のタクシーと違うところを紹介しよう。
○ メーターは運転手の気分次第
○ 電話をしながら運転するドライバーがカナリいる。
○ スピード狂のドライバーが多く一般道で120キロ走行は当たり前
○ ドアは自動じゃない(自動なのはおそらく日本だけ)
○ 雨が降ると(特にスコール)メーターを使ってくれない場合が多い
○ 遠回り(特に観光客には)させられる事がある
○ サービス精神ゼロ
○ 車内は全て禁煙
こうやってリストにしていくとキリがないほど違いが出てくるが、近年のタクシー業界は過酷な労働にもかかわらず賃金は出来高性となっており、辛い労働環境名ことを理解してほしい。
普通運転免許を持っていればだれでもタクシーを運転できることもあり、大抵のドライバーはイーサン(タイ東北部)などの貧しい地域から出稼ぎに来た人が多い。
タクシーに乗り、タイの演歌の音楽やラジオが流れていたら、イーサンの人だと思ってもらっていい。
彼らは地方で仕事にありつけないためにバンコクへやってきてタクシー運転手をはじめる。
手順
1.タクシー会社からタクシーを1日単位で借りる。(400バーツ/ 日)
2.一日中街を走り客を乗せる
3.ガソリン OR ガスを満タンにし、50バーツの清掃代を支払い終了
一見楽な仕事に見えるが 実際はカナリ過酷なようで、ガソリン代の高騰は直接タクシードライバーに跳ね返ってくる。
昨年末でガソリンが1?32バーツ(約100円)なので、物価が安いタイではかなりの大事である。 ちなみに私が始めてタイを訪れた10数年前は1?8バーツで4倍近く跳ね上がっていることになる。
タイの大学留学中によくタクシーを使ってバンコクへ行った。バンコク中心街まで40キロ近くあるが、200バーツ(約600円)位で済むので日本ではめったにタクシーを使わなかった私でも気軽に使っていた。 安くて便利な存在ではあるが、何度か危ない目にもあったことがある。
その1 酔っ払い運転手
イギリス人の友人とバンコクから自宅のほうまで帰る際にタクシーにのると、車内がとんでもないほど酒臭い。一度乗ってしまった場合は、もったいないのでとりあえず初乗りの2?分走ってから降りるが、乗ったとたんに一般道100キロ超えでの走行にはびびった。
信号待ちの際にここで降りると言って降りたことを覚えている。
その2 薬中運転手
タクシーに乗り運転手に行き先を告げると無反応。ミラーから見える運転手のおじさんの目がギランギランになってる。車内には甘ったるい香り(これ薬やってる人の可能性大だから気をつけましょう)して、瞬時に危ないと察知。運転手ラリッていたので信号待ちの時に逃げ出す。
その3 電話の結果…
タクシーを乗る前から運転手は携帯で誰かと話している。行き先を告げ、走ること10分。まだ運転手は話中。会話からして彼女か誰かとの会話。内容は深刻になってきて、運転手の声のトーンも高くなってくる。どうやら昨日女と喧嘩したらしく別れ話になっているようだ。 すると突然運転手が私に対して
「お兄さん悪いけど用事ができたんで、降りてもらえるかな?」
話を聞くと、今からその女に会いに行くらしい。 日本だったら怒るだろうが、ここは微笑みの国タイ。お金は要らないといわれたので、降りることに。
その4 眠いので…
夜中の話。
家の近くからバンコクまで行こうとタクシーを拾う。行き先を告げ、きちんとした反応もあったので安心してくつろぐ事に。。。 10分くらい走っただろうか、突然運転手のお兄さんが私に対して
「お兄さん 大変申し訳ないんだけど、俺もう眠くて運転できないよ。料金半額にするからここから他のタクシー拾ってくれないかな?」
お兄さん20時間タクシーに乗りっぱなしで眠気が限界に達していたのだ。
いくつか実例を挙げてみたが、勿論いいタクシードライバーもたくさんいる。バンコクを訪れた際は是非タクシーを使ってみてください。帰国後の話のネタになるかも!!
カンチャナ タマサック

[02]物々交換??バスでの出来事?

昔、タイに住んでいた際、バンコクまで50分の道のりをバスで移動していた。タイのバスには大きく分けて3種類あり
○ 国営のエアコンバス
○ 国営のエアコンなしバス
○ 市営のエアコンなしバス
それぞれ料金はまちまちで、当時は国営のエアコンバスが45円?60円(距離によって変動)、国営のエアコンなしバスが一律9円、市営エアコンなしが一律15円だった。
たった9円で50キロ以上の距離を乗ることもできるが、排気ガスと熱さで死にそうになるので、ほとんどエアコンバスを使っていた。タイのバスは運転手と料金徴収する人がペアになって乗務しているので、いつものように徴収係りのおねえさんに行き先を告げお金を払う。
10分ほどして、ある停留所から、両手に大きな袋をもったおばさんがバスに乗ってきた。
袋は半透明で中にはマンゴーがぎっしり入っている。
料金徴収係りの人がマンゴーおばさんに徴収をしにいくと、なにやら雑談を始め出し、料金を払わずに、マンゴーを一つ徴収係のおねえさんに渡したではないか!!
この国には貨幣が存在しながら、物々交換も可能なのである。
日本ではありえないこの光景を見て、カルチャーショックだったことを今でも鮮明に覚えている。
そして乗務員のおねえさんは運転手の横に戻り、ポケットから小さなナイフのようなものを取り出して、マンゴーをカットし、運転手と分けて食べているではないか!!
運転手も右手でハンドル握りながら、マンゴー食べていて、運転が心配になる。
タイ留学時代バスでこのようなカルチャーショックはたくさんある。
渋滞時に乗務員がいきなり外に出て、屋台で買い物し、バスの中で運転手と食べたり、 停留所じゃないところで突然止まり、運転手が出て行ってしまったこともあった。
心配になってどうしたのか乗務員に聞くと、トイレに行ったとのこと。
5分後にきちんと戻ってきて、何事も無く運転再開。
タイってほんとにわからないわ って思ったお話でした。
カンチャナ タマサック

[01]あれから10年

当時ドンムアン空港からバンコク市内までは車で3,40分の距離だったが、バンコク名物の渋滞にはまると、2,3時間は覚悟しなければいけなかった。初めてタイを訪れた時もこの道は渋滞していた。

今からちょうど10年前の1998年。高校の卒業旅行7泊8日バンコク・パタヤツアーに参加したのがタイとの出会いだった。
今まで発展途上国には行った事がなかったが、凄まじい衝撃は空港を降りてすぐに起こった。
当時ドンムアン空港からバンコク市内までは車で3,40分の距離だったが、バンコク名物の渋滞にはまると、2,3時間は覚悟しなければいけなかった。
初めてタイを訪れた時もこの道は渋滞していた。
バスの中から知らない景色を興味深く見ていると、横には一台のおんぼろバイクがいて、なんと4人乗りをしているではないか!!
運転はお父さんらしき人で真ん中に2人子供がいて後ろから母親が子供を挟んでいる状態。しかも子供と母親は両手に袋を抱えていて、バイクにかかっている負担は200キロ以上だろう。
そんなバイクが、渋滞の中蛇のようにスルスルと前のほうに行ってしまった。
なんじゃこりゃ?とキョトンするオレ。
今度はバイクの横に無理やりリヤカーをつけたようなバイクが来て、バイクに3人リヤカーに4人乗せて(しかもノーヘルで)走っているではないか!!
この光景を見たときに、この国の熱いものを感じだ。
実際に街に出ても、驚く機会がたくさんあった。
物乞いや、子供が働く屋台、ボッタクリ、排気ガスがすごい車…
まさに自分の世代が体験したことの無い戦後の日本のような雰囲気なんだろうと自分なりに解釈していた。
ただこの国の人間は生ぬるい世界で育った日本人とは違い、一人一人の目がギラついていたのだ。
あれから10年何度タイを訪れただろう。
バックパックでの旅行、ホームステイを経て、とうとう大学までタイで出てしまった。
今でこそ10年前の熱い心を持ったタイ人は少なくなってしまったが、この10年間で体験したタイでの出来事をこれから書いていきたいと思う。
カンチャナ タマサック