今から10数年前のタイは何でもありだった。
飲み屋、バー、ディスコ全て朝の5,6時までは営業していて、飲み好きには天国だった。
だが4,5年前から状況が変わったタクシン前首相が、薬物撲滅と健康維持を考えすべての飲み屋の営業を1時までにしたのだ。その為、どの飲み屋にも12:50位になると出入り口に警察がきてきちんと閉店するかを見守る。大学時代の友達もみんなこの法律に関して怒りをあらわにしていた。
ただここからがタイの面白いところ。一部の飲み屋に例外があるのだ。(特に郊外の店に多い)
大学時代の友達で郊外にバーを経営している奴がいる。その友達の店は周りの店がしまった後も堂々と営業ができた。これも全て利権が絡んでいて、警察への賄賂により営業時間が決まるのだ。
先日タイを訪れた際に大学時代の友達でビリヤード場を経営している友達に会いに行った。昼間にもかかわらず、客は沢山いてテーブルは全て埋まっている状態。しかしそれでも警察への賄賂の額が高いためにあまり利益が出ていないと愚痴をこぼしていた。
面白いのが、よく暇な警察がやってきて仕事中にもかかわらずソファーで昼寝したり、勝手にジュース飲んだりと暇つぶしに来るという。賄賂がものをいう世界をまじまじと見ることができる国だ。
大学時代友達の車で、出かけた際に、スピード違反で警察にとめられたことがある。運転していた友達は免許証の下に100バーツ挟んで警察に渡すと、警察は敬礼し(ありがとうって意味かな)違反はなかったことになる。
最終的に1時までということに対し国民から大反感を喰らい、今は2時まで営業ができるようになった。
しかしコンビニなどでの酒の販売が1時以降できなくなるなど、打撃は大きい。またコンビニではレジの後ろにおいてあるタバコの陳列棚を布で隠していてタバコが見えないようになっている。
タバコのパッケージには、真っ黒になった肺の写真や癌になった人の写真など、グロテスクな写真がプリントされている。
屋内のレストランでは全面禁煙となっており、違反者には2000バーツの罰金が科せられるなど、タバコ撲滅への取り組みは日本も見習いたいほどである。
いろいろと話が飛んでしまったが、結局飲み屋は何時まで?とさまざまな店に行きオーナーに聞いてみたが2時のところもあれば、金、土は4時までOKだったりと様々。ただし賄賂を渡している店でも、たまにガサ入れが入ったりすることもあるので、合法な時間には帰宅するようにしましょう。
[05]飲み屋は何時まで?
だが4,5年前から状況が変わったタクシン前首相が、薬物撲滅と健康維持を考えすべての飲み屋の営業を1時までにしたのだ。その為、どの飲み屋にも12:50位になると出入り口に警察がきてきちんと閉店するかを見守る。大学時代の友達もみんなこの法律に関して怒りをあらわにしていた。