いよいよ三菱自動車の【完全】電気自動車「「i-MiEV(アイミーブ)」の個人向け販売の詳細が決まったようです。(2009/10/17毎日新聞)
販売方式はメンテナンスの万全を期するためにリース方式となる模様。国のEV補助金などを鑑みて個人が負担する月額は約6万円程度で、高級車をリースするのとほぼ同じレベルですね。果たして三菱自動車の天下は来るのでしょうか、といったところ。
三菱自動車という社風を紐解けば、一歩先行く商品開発が特徴です。ターボが流行れば全車ターボ車をラインナップ。直噴形式のエンジンが流行ると全車にGDIエンジンを搭載。SUVパジェロが売れるといろいろなサイズのパジェロを乱発。しかし、その時点で、世の中は既に違う方向に向いていて「大幅に外す」というのが歴史です。
今回も世の中はハイブリッド技術が企業にとって一番現実的な選択肢となっていますが、ハイブリッドには目もくれず、電気自動車に走るところが三菱らしいところ。
新しい技術に取り組むことは大事ですが、それと平行して、従前の技術に磨きをかけることも大事です。目的が脱炭素ならば、電気自動車、水素自動車となるでしょうが、減炭素ということであれば、とりあえず燃費をよくすればいい。
ということは、現在のガソリンエンジン、もしくはディーゼルエンジンで今の倍以上の燃費を確保すればいいということになります。スーパーカブ並にリッター100km走るランサーエボリューションなんてのはいかがでしょうか?
私がよく引き合いに出すのがパソコンのストレージ(記憶装置)。CDやDVDが出たときにはハードディスクの時代は終わったといわれたものです。しかし現状はどうでしょうか?いまやハードディスクはTB(テラバイト)の世界に突入し、DVDなど他の媒体の追従を許しません。これはひとえに従前の技術に磨きをかけた賜物といえます。
ハイブリッドもいい、電気自動車や、水素自動車、燃料電池車の開発も必要です。しかしそれに平行して、従来のレシプロエンジンに活路は無いのか?改めて考える必要があると思います。