暫定税率の期限切れのため、20円ほど下がったガソリン価格。ガソリン税は25円のはずなのに、何故か25円きっちり下がらないのはなんとなく不思議。
ま、それはおいといて、しかしまたすぐに上がることも予想されるため、下がっている今、買いだめをしたいと思うのが人情。しかしガソリンはかなり危険度の高い揮発油。買いだめをするにはそれなりの知識が必要です。
まず、普通に考えそうなのが灯油用の18リットルポリタンクをガソリンスタンドにで入れてもらう。これは残念ながらスタンドの人に断られます。市販のポリタンクは灯油用。これにガソリンを入れることはできません。
ガソリンはガソリン専用のタンクが市販されています。これに入れてもらいましょう。ただしガソリン専用のタンクはステンレス製だったりしますので結構高価です。道なき道を走るためのヘビーデューティー車の予備ガソリン用なので、買いだめ用タンクとしてはもてあましてしまうでしょう。
ポリタンクであっても10リットル以下の物であれば、これにガソリンを入れて携行することができます。ただし、これもスタンド同士の申し合わせで、ポリタンクには一切給油しないとされているところが多いので期待薄です。
なぜポリタンクにガソリンを入れることができないか?というと、ガソリンは灯油に比べ揮発性が高く、蒸気圧(気化したガソリンの圧)が強いため、ポリタンクからガスが漏れ出す可能性があるからです。気化したガソリンは簡単に引火します。危ないですね。
またガソリンとポリタンクに摩擦が生じ、それによって静電気が起こります。静電気が放電すればスパークとなり、これまた燃え出す恐れもあります。
ガソリンをポリ容器に入れて携行したり、保存したりすることは大変危険なのでやめておいたほうがよさそうです。

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