自動車税の季節ですね。我が家にも自動車税の納付書が届きました。納期限は5月31日。私のクルマは6月早々に車検なので、納期内にしっかり納めないと車検が受けられません。いやはや出費重なります。
さて、新しい税制としてグリーン税制がスタートしています。グリーン税制というのはクルマに対するいわば環境税です。新年度より新車登録から13年を超えたガソリン車と11年を超えるディーゼル車にかかる自動車税(都道府県税)がそれぞれ10%増やされます。
一方低公害車に認定されているクルマの自動車税を50%軽減する内容でとなっています。この制度の目的は低公害車の減税に留まらず、古い車に対しては増税することとし、つまり環境に配慮したクルマに買い替えなさい、という狙いが込められていると解釈できます。
これに対して賛否両論ですが、東京都では新年度から新しい税制が導入されることになったようです。ちなみに、低公害車に認定されているクルマは先陣を切ってトヨタプリウスとニッサンブルーバードシルフィ。そしてホンダオデッセイや三菱グランディスなどが後を追っています。
欧米では当たり前になっている環境税ですが、日本ではもともとクルマには多数の税金がかかっています。そのうえ更に古い車に増税するというのはよくわかりません。とりやすいところからとると言う安直な考えが見え隠れします。
自動車を購入すると?
1)自動車税(都道府県税)
 毎年4月1日付けで自動車の保有者に対し自動車税が課税されます。
1-2)
 軽自動車税(市町村税)毎年4月1日付けで軽自動車の保有者に対し軽自動車税が課税されます。
2)自動車取得税(都道府県税–道路に充てる目的税)
 自動車を取得しますと、都道府県に対して自動車取得税を払います。相続による取得と50万円以下の場合は免税されます。
3)自動車重量税(国税)
 車検を受ける時に払う税金です。
4)消費税
 自動車を購入する時に、取得税とは別に消費税もかかります。
5)石油ガス税・軽油引取税
 自動車を走らせるには燃料が必要です。ところがこの燃料にも課税されています。
この様にただでさえ重税感がある自動車関係税です。日本自動車連盟(JAF)も昨年9月、低公害車への優遇措置の拡充を求める反面、「既存車に対して税の重課を行うことには反対」とする要望書を各政党に提出しました。JAF公益事業部ではグリーン化に際し、各種自動車関連税に対し簡素化・合理化・公平化を前提としてほしい、と提案するものです。
ちなみに2000cc車で増税幅は約四千円弱となり、1800ccクラスの低公害車(かつ低燃費車)を購入した場合は自動車税は2年間で3万9000円、取得税は1万5000円、合計で5万4000円の節税になります。